水が止まらなくなった浴室の蛇口を便利なレバー式に交換

浴室の蛇口のハンドルが空回りして、水が止まらなくなったとご連絡をいただきました。駆けつけると、水道の元栓を閉めて水を止めている状況でした。確認のために元栓を開けてみると、全開の量で水が流れ続けてしまいます。
お話を伺うと、以前からかなり力を込めて閉めないと水が止まらない状態だったとのこと。ハンドル部分の交換で修理は可能ですが、お客様はハンドル式蛇口に不便さを感じていたそうで、レバー式への交換を希望されていました。

ただ、こちらの蛇口はバスタブの縁の上に設置されているタイプ。蛇口を交換するにはバスタブを外したり穴を開けたりする工事が必要になるのではないかと心配されていました。そういうケースもゼロではありませんが、ほとんどの場合、蛇口の下の点検口を開けて作業をすることで交換が可能です。
工事内容をご説明してお見積もり書を作成し、ご納得いただけましたので、早速交換作業に取りかかりました。

まず、点検口のカバーを取り外します。カバーは固着していると割れたりヒビが入ったりするので慎重に作業します。カバーは二重になっていて、1枚目のカバーは上に持ち上げるだけで簡単に取り外せます。2枚目のカバーはネジ止めされているのでネジを回して外します。ネジが錆びていたりネジ頭が潰れていたりすることがよくありますが、今回はキレイな状態でした。
カバーを取り外すと目の前に配管が見えます。点検口から工具を入れて順番に配管を外し、上からスポッと蛇口を取り外すとバスタブに穴が2つ空いた状態になります。この穴に蛇口の接続部分をお湯・水それぞれ通して下からネジ止めし、配管とつなぎます。
この2つの穴の間の幅により、取り付けられる蛇口が異なります。今回使用したTOTOのTMGG46Eは、よくある4パターンの幅にフレキシブルに対応できる蛇口です。

蛇口と給水・給湯管をつなぐフレキ管も交換して、それぞれの配管を接続。元栓を開けて水漏れがないことを確認し、お客様にも仕上がりを確認していただき作業終了。
最後に新しい蛇口の使用方法をご説明します。レバー式なので、カラン・シャワーの切替と水量の調整、止水・吐水が右のレバー1つで操作できます。温度調整のレバーには、操作ミスにより高温が出てしまわないようにボタンが付いています。43度以上に上げる場合はボタンを押し回すことなどをご案内し、保証書をお渡しして完了です。