これからのビルメンテナンス――資産価値を維持するために
これからのビルメンテナンス――資産価値を維持するために
【クラシアン】所有不動産のビルメンテナンス(ホームメンテナンス)にどう取り組んでいますか。リフォーム・修繕や維持管理の考え方は、大家さんや管理会社によりさまざま。しかしその対応により物件の資産価値は大きく変わるため、定期的で適切なメンテナンスが欠かせません。
- 水まわり全般
- メンテナンス
- 清掃
- 高圧洗浄
クラシアン編集部
最終更新日:
記事公開日:
ビルメンテナンスが左右する資産価値
新型コロナウイルスの影響もあり、賃貸マンションやビル・オフィスなどの不動産市場は先行きが不透明な状況です。ニューノーマルの意識や働き方がこの先どんな影響を及ぼすのかはわかりませんが、適切なリフォーム・修繕や定期的なメンテナンスが物件の資産価値を左右することに変わりありません。
今回は、大家さんや管理者さんが知っておきたい、ビルメンテナンスやホームメンテナンスについてご紹介していきます。
ビルメンテナンスおよびホームメンテナンスとは
ビルやマンションの保守管理には、下記のような業務があります。設備に関しては法律・法令で定められた法定点検を行い、報告書を関係省庁に提出しなければなりません。
衛生管理・清掃管理
入居者が健康的で快適に過ごせる環境を整えるためのビルメンテナンス・ホームメンテナンス業務です。
- 給排水設備の点検・清掃
水まわり設備の調査・点検、排水管やグリストラップの定期清掃を実施します。 - 定期的なタンクの清掃・消毒
受水槽や高架水槽がある施設では、安心して水が飲めるようにタンクの清掃・消毒を実施します。 - 害虫・害獣駆除
ゴキブリやネズミなどがいるかどうかの調査・駆除のほか、再発防止策を施します。 - 空調機の清掃
衛生的な空気を保ち故障を防ぐために、機内にたまった汚れやフィルターを清掃します。 - 水まわり製品の衛生コーティング
経年使用によりコーティングが剥がれて汚れやすくなった便器や手洗いのボウルを再コーティングします。
設備保全・運転保守
建物が長期的に良い状態で使用できるように、建物構造部分に不具合が無いか点検して修繕するビルメンテナンス業務です。
- ボイラー設備・冷凍機などの保守点検
機械室に設置された各熱源装置が正常に作動するように点検・整備します。 - 受変電・発電機器などの保守点検
建物内の電気が通常通り使用できるように設備を見守り、点検・整備します。 - エレベーター・エスカレーターの点検・管理
エレベーターやエスカレーターに不具合がないかを点検・整備します。 - 消防設備・避難設備の点検・管理
警報装置や消化設備、避難設備が正常に作動するかどうかを点検・整備します。
警備・防災
ビル利用者と建物の安全を守り、火災や盗難などの犯罪を予防します。
- 警備
不審者が立ち入らないように巡回やチェックを行い、防犯対策を講じます。 - 防災
消防設備を点検し、火災などの発生時には被害が拡大しないように消防計画を立案します。
資産価値を高めるビルメンテナンスとホームメンテナンス
大家さんや管理者さんの中には、建物全体のメンテナンスにあまり重点を置かず、できるだけお金をかけずに済まそうと考えている方も多くいらっしゃいます。しかし、入居者が過ごしやすい環境を整え、入居者に愛される建物でなければ、近隣の物件に負けてしまいます。入居者に満足してもらい、入居希望者に好印象を抱いてもらうためには、適切なホームメンテナンスで魅力的な環境を整えることが欠かせないのです。
マンションやビルの家賃や入居率は、何もしなければ築年数の経過とともに下がり続けてしまいます。法定点検の実施はもちろんですが、資産価値を最大化させるためには中長期的な視点で力を注ぐべきポイントは、主に衛生管理・清掃管理に関わる部分です。
建物のイメージを左右するのは清潔さです。汚れた環境はイメージを悪くさせるだけでなく、細菌や害虫・害獣の発生といった問題も招くことも。衛生的で良好な環境を維持するためには、日常の清掃が不可欠です。汚れが付着しづらく落ちやすい設備への改修や、掃除しやすい環境を整えることも重要になります。
これだけはやっておきたいビルメンテナンス・ホームメンテナンス
清潔で衛生的な環境を保つために、しっかりと続けていきたいのが次の項目です。
日常清掃
気持ちよく過ごせる環境を整えるために、高い頻度で行う清掃です。トイレのように汚染しやすい場所は特に念入りに清掃します。
《作業内容》
- 床の清掃、周辺のゴミ拾い
- エントランスの窓拭き
- トイレ清掃、鏡拭き
- ゴミ回収、ゴミ置き場の清掃
定期・特別清掃、保守
毎日の清掃では対応し切れない場所を清掃します。これを怠ると、建物や設備の寿命を縮めることになります。
《作業内容》
- 排水管高圧洗浄、排水ます清掃
- カーペット清掃
- トイレの尿石防止・除去
- 外壁清掃
- ガラス清掃
- ワックス塗布
- 照明清掃・交換
- 屋上ドレン清掃
- 排気ファン・ダクト清掃
- 外壁補修
ビルメンテナンスとホームメンテナンスのこれから
ビルメンテナンスにもIoTやAIの技術が取り入れられ、効率化が進んでいます。この「スマートビルディング」の流れは、withコロナ時代にさらに加速していくでしょう。
インフラやファシリティは遠隔地からデータで管理され、建物の巡回や設備点検、日常清掃をロボットが行うという日も遠くはなさそうです。今後はビルメンテナンスやホームメンテナンスに取り入れられるツールが、ますます増えていくと思われます。
また、入居希望者のバーチャル内見サービスは以前からありましたが、新型コロナウイルスの影響でさらに普及が進むと考えられます。オンラインでのバーチャル内見で契約する人が増えるとなると、ホームメンテナンスでは「見栄えの良い建物であること」をより重視する必要が出てくると言えるでしょう。
資産価値を高めるためには積極的な衛生管理・清掃管理を
不動産の資産価値を高めるために必要なビルメンテナンスおよびホームメンテナンスの考え方は次の通りです。
- 適切なメンテナンスで魅力的な環境を整え競争力を向上させる
- 力を注ぐべきポイントは主に衛生管理・清掃管理
- 日常清掃と定期・特別清掃、保守で清潔で衛生的な環境を保つ
クラシアンではビルメンテナンス・ホームメンテナンスを必要とされている大家さんや管理者さん向けのサービスもご用意しております。
詳しくはお問い合わせください。
※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。