水道工事とは?水道工事店を選ぶ4つのポイントと料金相場
水道工事とは?水道工事店を選ぶ4つのポイントと料金相場
【クラシアン】公共事業としての水道工事と、クラシアンのような水道工事店が行う水道工事は何が違うのでしょうか。また、DIYで水道工事を行うことは問題ないのでしょうか。水道業者の選び方のポイントと水道工事に必要な資格、DIYでできる水道工事の範囲もご紹介します。
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クラシアン編集部
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水道工事とは?水道工事の種類
水道工事とは、大きく2つの種類に分けられます。ひとつ目は、水道局(水道部門)が行う公共事業としての水道工事。もうひとつは、クラシアンのような水道工事店が各家庭内で行う水道工事。後者には、マンション等の簡易専用水道も含まれます。
2種類の水道工事の違いと、適切な水道工事事業者を選ぶポイントをご紹介します。また、家庭内での水道工事をDIYする方もいらっしゃると思いますが、工事内容によっては違法となるケースも。工事の種類をよく確認するようにしてください。
水道局(水道部門)が担う公共事業としての水道工事
主に市町村が運営している水道事業。税金によって提供されている一般的な行政サービスと違い、水道局の水道事業は私たちが支払っている水道料金により経営される独立採算制。水道に関する建物・施設の修繕や維持管理費用はもちろん、業務に関する人件費や光熱費なども水道料金によってまかなわれています。
水道水の供給や下水処理といった普段の生活に密着している水道事業以外にも、水道局の事業は下記のように多岐にわたります。
- 水源の整備
- 水質の管理
- 浄水場やポンプ場の運転
- 配水管の更新改良
- 配水管の漏水破裂の修繕
- 災害対策
水道局が行う水道工事は、自治体の人口動向に対応した水道水の供給や危機管理対策、地球環境への配慮、キレイな川や快適な生活環境の提供などさまざま。街中で見かける、道路を掘削して行なっている水道管工事は、水道局の公共事業の中のほんの一部なのです。
水道局(水道部門)と水道工事店が行う水道工事の分岐点
水道局が行う工事の目的は「公共の福祉の増進」です。道路に埋められている水道管が漏水・破裂した際の修繕は公共事業として行われますが、家庭内での漏水やトイレのつまりは水道局では対応してもらえません。クラシアンのような水道工事店に工事を依頼することになります。
水道工事店が行う水道工事との境界線となっているのは、基本的に「水道メーター」です。
水道局が工事して設置している道路の下の配水管は、水道局の所有する施設という扱い。そこから分岐して家庭内に引き込まれている給水装置は、各家庭の所有物(個人の財産)となります。
家庭の所有となっている「給水装置」ですが、故障した位置により対応は異なります。
管轄する地域の水道局によって修理を実施してもらえる範囲は異なりますが、水道メーターから上流(道路側)であれば、自宅の敷地内であっても連絡すれば無料で修理工事をしてもらえる水道局が多いのです。
※修理場所が容易に掘削や復旧のできない芝生やタイルなどの場合、対応してもらえない場合もあります。
《給水装置で破裂や水漏れが起きた場合の対応工事業者》
水道メーターから上流(道路の配水管から水道メーターまでの給水管や止水栓)
→ 水道局(無料の自治体が多い)
水道メーターから下流(水道メーターから水栓までの給水管や水栓)
→ 水道工事店(有料)
「給水装置」とは
水道局の施設である道路の下の配水管から分岐して設けられた、給水管とそれに直結する給水用具のことを「給水装置」と呼びます。
「直結する給水用具」とは止水栓や水栓などを指し、容易に取り外しできない構造で給水管に接続し、有圧のまま給水できる用具のこと。ホースのように簡単に取り外しできるものは含みません。
水道工事店が行う水道工事
水道メーターから下流側における、給水装置の新設・改造・撤去・修繕の水道工事は、各自治体の水道局が指定した水道工事店(指定給水装置工事事業者)が行うことになっています。
技術不足や資質・モラルに疑問のある工事業者が行うと、施工不良などにより漏水事故が起きたり、水質悪化による健康被害を招いたりする可能性があります。そういった工事業者が違法に工事を行うことを防ぐために設けられているのが、水道法により定められた「指定給水装置工事事業者制度」。給水装置の工事には、それだけ高度な技術と管理が求められているのです。
- 《指定水道工事店への依頼が必要な水道工事》
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- 新設工事
- 新たに給水装置を設置する工事
- 改造工事
- 給水管の径路を増やす、管の種類の変更、水栓の増設など給水装置の原形を変える工事
- 撤去工事
- 給水装置を配水小管または他の給水装置の分岐部から取り外す工事
- 修繕工事
- 原則として、給水装置の原形を変えないで、給水管、給水栓などの部分的な破損箇所を修理する工事
無資格の工事業者に水道工事を依頼すると、水道を止められる・過料を科される・工事のやり直しを命じられるという場合があるので注意してください。
下水道工事は排水設備工事店に依頼しましょう
水道工事には、給水を行う上水道と排水を行う下水道があり、下水道工事も自治体に認可された排水設備工事店が新設・改修などを行います。
排水設備は、家庭内のキッチンやトイレ・浴室などの生活排水と宅地内の雨水排水があり、どちらも排水設備工事店が新設・改修を行います。
排水設備の工事も、給水と同様に公設の配管に繋ぎ込むには排水設備工事店が工事し、申請を行わなければなりません。
水道工事は給水・排水の両方を行うことになりますので、新築・改修を行う場合は自治体から給排水の認可を受けた工事店に依頼しましょう。
資格が要らない水道工事
蛇口内部のパッキンやシャワーヘッド、シャワーホースといった配管を伴わないものは「給水装置」ではありません。経年劣化したパッキンの交換や割れてしまったシャワーヘッドの交換は、誰が工事しても問題ないのです。また、蛇口の交換といった軽微な水道工事も、指定給水装置工事事業者に依頼する必要はありません。
給水管の設置・移設・増設などの水道工事をDIYするのは違法行為!
屋外に設置されている散水栓や水栓柱などの水道は、屋内に比べて簡単な構造で「DIYできるのでは?」と感じるかもしれません。実際に、インターネット上には「DIYすれば節約できる」「DIYでリフォームしよう」といった内容の記事が多く存在しているので、目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、塩ビ管などを用いてDIYで給水管を移設・増設したり修繕したりする行為は違法行為にあたるため、絶対にやめましょう。
DIYで工事できる範囲は、「給水装置ではないもの」と「蛇口の交換」程度です。既存の水栓柱におしゃれなカバーをかぶせる、水漏れする蛇口を交換する、という範囲であればDIYを行なっても問題ありません。
給水管をDIYで違法に設置し、水道が止められたり過料を科されたりしても、インターネット上でDIYを勧めている人は責任を負ってはくれません。給水装置に関わる工事は、必ず指定水道工事店に依頼しましょう。
クラシアンは水道局指定工事店ですので、給水管の設置などの水道工事にも対応しております。
屋外の水道でお悩みの方や水道工事を考えているがどうすれば良いか困っている方も、電話相談無料ですのでお気軽にご連絡ください。
水道局(水道部門)から水道工事店の指定を受ける条件
指定水道工事店とは、具体的にどんな業者なのでしょうか。
TVCMを流して全国展開している有名企業から地元の設備屋さんまで、指定水道工事店の規模はさまざま。しかし規模の大小にかかわらず、指定を受けるためには法律で定められた全国共通の基準があります。
指定給水装置工事事業者制度の基準
基準要件の概要は下記の3つです。
- 事業所ごとに「給水装置工事主任技術者」がいる
- 厚生労働省が定める機械器具を所有している
- 欠格要件(不正や不誠実な行為をするおそれがあるなど)に該当しない
「1.」の給水装置工事主任技術者は、厚生労働省が定める国家資格。
「2.」の厚生労働省が定める機械器具とは、管の切断用器具や加工用器具、水圧テストポンプなどのことです。
給水装置工事主任技術者の職務
給水装置工事主任技術者は、必ずしも実際に作業を行う工事従事者と同じではありません。給水装置工事に関する技術上の管理や、工事従事者の技術上の指導監督を行う立場です。
また、水道工事の計画を立てて資材や機材を選定し、給水装置の構造や材質が政令で定められた基準に適合しているかを確認します。
給水装置工事主任技術者試験の試験科目は、給水装置の構造や工事法だけではありません。公衆衛生や水道行政に関する科目もあり、水道工事に関する知識と経験の両方が求められるのです。
水道工事に必要な資格
給水装置に関する水道工事以外にも、水道関連の工事には工事内容によって必要な資格があります。
- 管工事施工管理技士
- 国土交通省管轄の国家資格で、配管工事の施工計画や、安全・品質の管理などを行います。浄化槽設備や上下水道配管設備だけでなく、ガス管配管設備や給排気ダクトといった配管工事のエキスパート。
- 排水設備工事責任技術者
- 公益社団法人 日本下水道協会の認定資格で、排水設備工事の設計から施工までを管理できます。下水道排水設備指定工事店には、必ず排水設備工事責任技術者を置くことが定められています。
水道工事に求められるのは「経験」
水道局から指定を受けるために配置が求められている給水装置工事主任技術者の受験資格は「給水装置工事に関して3年以上の実務経験」があること。水道工事の緊急対応を行うためには、さまざまな水栓機器の構造や修理方法、工具の扱いといった知識だけではなく、実践で適切に対処できる実務経験があることが大切なのです。
年間100万件以上の水道トラブルに対応しているクラシアンには、現場で圧倒的な経験を積んだ給水装置工事主任技術者が204名(2020年6月現在)も在籍しています。水道工事における的確な段取りや高い施工精度、施工スピードなどにおいて日々研鑽を積み、毎年社内で開催されている実技コンテストでしのぎを削っています。
クラシアンの研修
どんな職業においても、はじめは誰もが未経験からスタートするもの。30年以上の歴史があるクラシアンでは、充実した新人研修で一人前のサービススタッフを育成しています。
入社してはじめの3カ月は、接客と実務の経験を積んだ給水装置工事主任技術者による指導を受け、専任講師からさまざまな知識と技術を学びます。
住宅設備を忠実に再現した施設を活用し、床下に潜り込む作業や屋外の排水設備に関する作業も体感しながら理解を深めています。また、全国で同品質のサービスを提供するために、知識や技術だけでなく身だしなみや言葉遣いに関しても研修を行なっています。
水道工事店を選ぶ4つのポイント
水道メーターから下流の給水装置で修理が必要になった場合、依頼する水道工事店は「水道局指定であればどこでも良い」というわけではありません。
見積もりや点検が無料の水道工事店もあれば有料のところもありますし、24時間365日受付対応をしている水道工事店もあれば応対時間が限られているところもあります。
水道局も、修理を依頼する際は事前に充分な確認を取るよう注意喚起を行っています。
水道工事を依頼する際のポイント
- なるべく複数の水道工事店からお見積もりを取って検討する
(クラシアンは無料でお見積もりを行なっていますが、有料の工事店もあります) - 事前に工事内容と所要期間・費用の内訳について充分な説明を受ける
- 夜間や休日の緊急対応には通常よりも料金がかかる場合があるので、事前に確認する。
- 水道管の老朽化が原因で漏水している場合、一部を修理しても、その後他の箇所から漏水する可能性がある。
緊急対応が必要な水漏れやトイレつまりなどは、一刻も早く修理したいと焦るあまり、複数社からの見積もりを取れなかったり、費用の内訳などの事前確認を怠ってしまったりすることもあるかもしれません。
水道局指定の水道工事店だから大丈夫だろうと油断せず、見積もり内容は明朗か、スタッフの対応は信頼できるかなど、実際にやり取りをして判断する必要があります。
納得がいかないまま水道工事をされてしまったり、後から追加費用を請求されたりといったトラブルにならないよう、イメージだけではなく信頼できる水道工事店かどうかを自分の目で見極めましょう。
信頼できるトイレ修理業者は水道局指定工事店?料金相場も解説 | クラシアン
水道工事にかかる料金の相場
家庭の所有範囲で水漏れやつまりなどが起きた時、クラシアンでご対応させていただく場合にかかる費用の目安をご紹介します。
時間帯や症状・トラブルが起きている箇所によって料金は変わります。実際の料金はお伺いして症状を確認してからお見積りしておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
- 電話相談・出張費・点検・お見積もり
- 無料
- つまり・水漏れの修理
- 8,800円(税込)〜
自分で修理する場合、蛇口からの水漏れで原因がコマパッキンの劣化であれば、無料で修理ができるかもしれません。単水栓の内部に入っているコマパッキン(ケレップ)は、水道局などで無料配布している自治体が多くあります。交換作業もさほど難しくありませんので、「キッチン蛇口のパッキン交換の方法と費用」を参考にしてみてください。
ただ、ご自身で修理する場合では工具などの準備にも限界があり、経験を持った方の作業と比べると大幅に時間もかかることもあります。
クラシアンでは確実な技術を持った作業員が訪問し、工事を行いますので安心して依頼することができます。水道工事でお困りの際は、電話相談・見積もり無料ですのでお気軽にご連絡ください。
水道工事の際はまずは無料お見積もりから
今回は、水道工事の種類や指定水道工事店の概要、水道工事店を選ぶ際のポイントをご紹介しました。
水道メーターより下流で漏水やつまりなどの水道トラブルが起きた際は、水道業者に工事を依頼する必要があります。費用や施工方法について十分な説明を受け、納得した上で依頼する水道業者を選ぶようにしましょう。
クラシアンでは、トラブル箇所の点検・修繕費用のお見積もりを無料で行なっております。ご依頼を頂ければ、高い技術力を持つスタッフが駆けつけ、迅速に解決いたします。
緊急事態で持ち合わせがない時でも心配いりません。クレジットカードやデビットカード、QRコード決済でのお支払い、後日のコンビニ支払いや銀行お振込にもご対応しております。
緊急事態で急遽施工を行うことになり、持ち合わせがない時でも心配いりません。クレジットカードやデビットカード、QRコード決済でのお支払い、後日のコンビニ支払いや銀行お振込にもご対応しております。
クラシアンでは24時間365日受付で皆様の水道のお困りごとに対応致しますので、お困りの際は電話相談・出張費無料のクラシアンにお気軽にご連絡ください。
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