全自動洗濯機/ドラム式洗濯機の水栓(蛇口)・ホースの取付方法と注意点
全自動洗濯機/ドラム式洗濯機の水栓(蛇口)・ホースの取付方法と注意点
【クラシアン】洗濯機/ドラム式洗濯機の水栓への給水ホースの取付方法や、蛇口の位置が合わなかった場合の設置方法をご紹介。洗濯機の使用上の注意点とともに解説しますので、洗濯機の設置や取付工事を検討する際は参考にしてください。
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クラシアン編集部
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洗濯機の水栓へのホース取付方法と設置工事、蛇口に関する注意点
洗濯機への給水ホースの取付は簡単な作業のように見えます。しかし万が一水漏れを起こすと家中の家財が水浸しになってしまう事態に。階下漏水にまで至ると、損害賠償・慰謝料請求が発生するなど、非常に大きな損害が発生してしまうこともあります。そこで今回は、注意が必要な洗濯機の水栓とホースの取付についてご紹介していきます。
全自動洗濯機/ドラム式洗濯機の水栓と給水ホースの接続方法
こちらでは一般的な接続方法をご紹介します。水栓やホースの形状により取付方法が異なる場合がありますので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。
洗濯機用水栓と取付する各パーツの名称
緊急止水弁付水栓と給水ホースの接続方法
万が一給水ホースが外れても自動で止水する「緊急止水弁付水栓」と全自動洗濯機/ドラム式洗濯機のホースの接続方法をご紹介します。
STEP1 全自動洗濯機の給水ホースから、元口を外す
緊急止水弁付水栓にホースをつなぐ際には、元口は使用しません。ホースに元口がセットされている場合、ストッパー部分を押さえて広げ、給水ホースの継手を下にずらして、元口を上に引っ張って外します。
STEP2 緊急止水弁付水栓の残留水を抜く
水栓が閉まっていることを確認。緊急止水弁の先端部分をタオルなどで押さえて、水栓内に残っている水を出します。
STEP3 給水ホースを取付
給水ホースの継手部分を内側のボールが見える位置まで下にずらします。そのまま緊急止水弁付水栓の吐水口に給水ホースの継手を差し込み、ストッパーをリングに引っ掛けます。
STEP4 取付状況を確認
給水ホースを軽く下に引っ張って外れないことを確認し、ハンドルを開けて水漏れがないことを確認。問題がなければ洗濯に使用します。
万能ホーム水栓と給水ホースの接続方法(四つネジ式)
比較的古い住まいで多いのが、万能ホーム水栓に四つネジで洗濯機の給水ホースを接続するタイプ。蛇口(スパウト)部分が歪んでいる場合は、水栓を交換してから接続した方が良いでしょう。
もともと設置されている水栓を交換する場合は、古い給水管を傷つけないよう注意が必要です。給水管が折れたり歪んだりすると、本来であれば必要なかった給水管の補修工事をすることになってしまいます。また、賃貸物件の場合は必ず大家さんの許可を取ってから水栓の交換工事をするようにしてください。退去時には原状回復するのが基本です。
STEP1 給水ホースから元口を外す
ストッパー部分を押さえて広げ、給水ホースの継手を下にずらして、元口を上に引っ張って外します。
STEP2 元口を蛇口(スパウト)に取付
一度ネジをゆるめてから吐水口にまっすぐ押し当て、4つのネジを均等に締めます。締め方のバランスが悪いと蛇口が変形するので注意しましょう。ネジで固定した後、本体の白い部分をしっかりと締め付けます。
STEP3 給水ホースを取付
給水ホースの継手部分を内側のボールが見える位置まで下にずらします。そのまま水栓の元口に給水ホースの継手を差し込み、ストッパーをつばに引っ掛けます。
STEP4 取付状況を確認
給水ホースを下に軽く引っ張り外れないことを確認し、ハンドルを開けて水漏れがないことを確認。問題がなければ洗濯に使用します。
止水弁があれば蛇口は開けっ放しでOK?
洗濯機を使用していない時も蛇口を開けっ放しにしておいていいのかどうか、考えたことはありますか? ホースが抜けた際に自動で水が止まる緊急止水弁付水栓が付いていれば安心、ではありません。洗濯機や緊急止水弁付水栓の取扱説明書にも、使用後は蛇口を閉めるようにという旨の注意書きがないでしょうか。
もし不在時に地震などの影響で給水ホースが洗濯機側で外れたり、ホースが傷つき穴が空いたり、長年の使用や水圧で水栓やホースが劣化したりしていたら……。家中の床が水浸しになってしまうかもしれません。床や壁の張り替えやカビのクリーニング、壊れた家電や家具の廃棄・買い替えが発生してしまいます。階下の部屋に水漏れの影響があればその損害賠償や、慰謝料なども負担することになってしまうでしょう。洗濯機の水栓は洗濯する時に開け、洗濯物を取り出す時には閉める習慣をつけるようにしましょう。
自分でできる洗濯機周りの水漏れ対策 -水漏れの箇所と原因を特定しよう-
洗濯機が設置できない!?水栓の位置が低すぎるトラブルが多発
洗濯機を買い替えた時や引越し先に設置しようとした際、「洗濯機と蛇口の高さがあわず取付できない」というトラブルが多く発生しています。これは築年数の古い物件にドラム式洗濯機を設置しようとするケースで多いトラブル。しかし最近の洗濯機は縦型でも背が高いデザインが多いため、全自動洗濯機でも起こり得ます。
洗濯機を購入する際には慎重に高さを確認する必要がありますが、気に入った洗濯機を蛇口の高さが合わないからといって諦めるのも残念ですよね。実は洗濯機の高さに合わせて蛇口の位置を上げる方法があるのです。
壁の中の給水管を工事し、水栓自体の位置を上げる
一つ目は、壁から出ている蛇口自体の位置を移動させる方法です。壁を壊して中の給水管を工事する必要があるので、少し大掛かりな方法になってしまいます。洗濯機の蛇口の位置のためだけに、ここまでの工事はなかなかできないでしょう。
壁から出ている水栓の位置を高い場所にスライドさせる
二つ目は、蛇口の位置をスライドさせられるアダプターパーツを活用する、手軽にできるおすすめの方法。給水管の工事をせずに、水栓の位置を移動させることができるのです。アダプターパーツは水栓メーカーSANEIであれば「延長偏心管」という名称で市販されているので、ホームセンターやインターネットなどで探してみてください。
取付方法は、既存の蛇口を外して既存の給水管の位置にアダプターパーツを設置し、アダプターパーツの先に蛇口を設置します。水栓取外しレンチと防水シールテープがあれば、作業自体の難易度は高くありません。
クラシアンでは洗濯機の取り外し・取付を作業料金18,150円(税込)~/ドラム式洗濯機(2人施工)24,200円(税込)〜承っております。水栓の位置変更についてもお気軽にご相談ください。
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洗濯機を設置する時の水栓・ホースの取付方法まとめ
- 緊急止水弁付水栓ならワンタッチでホースの取付が可能
- 四つネジ式は蛇口を変形させないように注意
- 蛇口を交換する際は給水管の損傷に細心の注意が必要
- 工事をしなくても蛇口の位置を動かすことができる
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