蛇口(水栓・カラン)の種類を知ればDIYで取り換え・増設可能?場所ごとに適した蛇口とは
蛇口(水栓・カラン)の種類を知ればDIYで取り換え・増設可能?場所ごとに適した蛇口とは
【クラシアン】蛇口(水栓・カラン)にはさまざまな種類があります。キッチン・台所のシンクや洗面台、洗濯機、屋外など、それぞれの水道で設置されている蛇口は違いますよね。蛇口の増設や古い蛇口の取り換え・リフォームを検討する際、どんな種類を選べば良いのかご紹介します。
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クラシアン編集部
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目次
- 1. 取り換えを検討するなら知っておきたい蛇口(水栓・カラン)の種類
- 2. キッチン・台所に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
- 3. 洗面台に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
- 4. 浴室に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
- 5. 洗濯機に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
- 6. 屋外に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
- 7. 蛇口(水栓・カラン)をリフォームしたい時、DIYで取り換え・増設可能?
- 8. 自宅に設置できる蛇口(水栓・カラン)のタイプを必ずチェック
- 9. 蛇口(水栓・カラン)交換にかかる費用の目安
- 10. 大掛かりなリフォームをせずに蛇口(水栓・カラン)を増設する方法
- 11. 蛇口(水栓・カラン)の種類まとめ
取り換えを検討するなら知っておきたい蛇口(水栓・カラン)の種類
「蛇口」とは、一般的に水を出したり止めたりする金口のことをさします。では「水栓」とはどう違うのでしょうか? 厳密には蛇口とは「口」のことであり、水栓とは水を出したり止めたりする弁や栓までを含めています。部材の名称としては「水栓」が使用されており、水道業者は「水栓」と言うことが多いでしょう。ちなみに「カラン」は、「蛇口」を意味するオランダ語。この記事では、一般的に使用されている「蛇口」を主に用いて解説していきます。
キッチンや洗面台、洗濯機など、設置場所によりさまざまな種類がある蛇口。それぞれに適した蛇口とはどういったタイプなのでしょうか。また、蛇口の増設や古い蛇口の取り外し・取り換え・リフォームをDIYすることはできるのでしょうか。
キッチン・台所に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
片手がふさがっていてもお湯と水の温度や水量の調節が容易にできるタイプの水栓がおすすめです。水道の水と温水の切り替えが楽なもの、濡れた手で操作しても蛇口の設置部分が水浸しになりにくいので、水垢や汚れが溜まりにくく掃除も楽になります。
キッチン・台所の蛇口は1日に何度も操作するので、取り換えリフォームで利便性が向上すると暮らしの快適さが大きく向上する場所の一つです。
自動(タッチレス)水栓
公共トイレなどに多い自動水栓ですが、実はキッチンシンクにも非常におすすめの蛇口。調理途中の汚れている手で操作したい時、自動水栓やタッチレス水栓が非常に便利なのです。生の肉や魚を触っても、手洗い前の汚れた手でハンドルやレバー操作をする必要がないから清潔をキープ。自動で止水するので節水・省エネにもつながります。
引き出しシャワー水栓
少ない水量でも広い面積に湯水が当たるため、食品や食器を洗う際に節水・時短に。引き出してシンクの隅々まで水やお湯をかけられるので、掃除しやすいというのも嬉しい特徴です。
浄水器内蔵水栓
浄水器の機能を持たせた蛇口では、水道水を活用して手軽に浄水を作ることができます。浄水ポットや蛇口とは別の浄水器を増設する必要がなくシンクを広々と使うことができ、内部のカートリッジは自分で取り外して交換が可能。ただし浄水をお湯で使用したい場合は、機種ごとに温水の対応温度を確認しておきましょう。浄水フィルターを通した冷水や温水をいつでも使用したい場合は、ウォーターサーバーなどの方が用途に適しているかもしれません。
後付け食洗機には分岐水栓
食洗機を後付けしたいという場合は、分岐機能のある水栓に取り換えることも検討してみてはいかがでしょう。システムキッチンのビルトインタイプを増設リフォームしようとすると、大掛かりな工事になってお値段もかかってきます。シンク横のワークトップに設置する据え置きするタイプなら、水道の蛇口を取り外して分岐水栓に取り換えても、増設リフォームより手頃な値段に抑えられそうです。
洗面台に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
手洗いする機会が格段に増えた今、洗面台の蛇口の種類にもこだわりたいもの。家族みんなが使う場所だから、清潔さや清掃性、節水機能も気になります。洗面台が混み合うことが増えたなら、増設するのも選択肢のひとつ。蛇口が古い場合は、これを機に取り換えや洗面台のリフォームを検討するのも良いでしょう。後述の「大掛かりなリフォームをせずに蛇口を増設する方法」もご参照ください。
自動(タッチレス)水栓
センサーが感知して吐水・止水する自動(タッチレス)水栓がおすすめです。背が低いお子様や握力の弱いシニアなどでも手洗いしやすく、水が出しっぱなしになる心配もありません。石鹸で手洗いした後に、手洗い前に触ったハンドルやレバーを触らなくて良いので安心です。
引き出しシャワー水栓
洗面台の蛇口からバケツ・ジョウロなどへの水くみが多いご家庭なら、引き出しシャワー水栓がおすすめ。もちろん洗面台での洗髪や洗い物、掃除にも便利です。
浴室に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
日々大量のお湯を使用する浴室の蛇口の種類は、単に便利さだけではなく安全面と節水・省エネも考慮したいもの。また、家庭(給湯機能・風呂釜など)により必要とされる機能が違うため、設定量で自動的に止水する蛇口など、浴室の蛇口には実にさまざまな種類があります。古い蛇口には無い機能・性能も次々と生まれているため、チェックしてみるのがおすすめです。
サーモスタッド混合水栓
サーモスタッド混合水栓とは、手元のダイヤルでお湯の温度を調節できる蛇口のこと。お湯の温度は給湯器のリモコンでも設定できますが、入浴のはじめはぬるめのシャワーを浴びたい、一緒に入る子どもはぬるめ・ママは熱めが良いなどの調節が手元でできて便利です。給湯器の不具合や設定ミスなどで高温になりすぎた時にも安心です。
プッシュ式水栓
手が濡れていたり泡だらけだったりしても操作しやすいのが、プッシュ式の水栓です。子どもやシニアにも使いやすく、節水・省エネ効果も期待できます。
番外編:シャワーヘッドだけでも取り換えOK
シャワーヘッドは簡単に取り外しできるので、蛇口はそのままでシャワーヘッドだけ取り換えたいという方もいるでしょう。ヘッド部分に止水ボタンがある種類なら、こまめにお湯を止められて節水・省エネに。また、シャワーの水圧は穴の数や大きさで変化し、洗いやすさにも影響します。シャワーヘッドだけでも幅広い値段の商品が揃っているので、専門スタッフの話を聞いてみるのも良いでしょう。
洗濯機に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
緊急止水弁付き水栓
全自動洗濯機のホースをワンタッチで接続でき、大きな地震などで万が一ホースが外れても自動で止水する水栓。洗濯機を使用している時に水道から聞こえる「ドン」という音(ウォーターハンマー現象)が気になるなら、ホース内の水圧を調整してくれる昇圧防止機能が付いた種類への取り換えがおすすめです。
双口水栓
洗濯機専用になっている蛇口を取り換えることで、他の用途にも活用することができます。双口水栓とは、1つの水道から2つの蛇口へと分けられる水栓。1つを洗濯機のホースにつなぎ、もう1つは水くみや散水用ホースをつなぐなど、水道を有効活用することが可能です。
屋外に適した蛇口(水栓・カラン)の種類
双口水栓
屋外の水道を双口水栓に取り換えると便利。1つの蛇口は散水ホースにつなぎっぱなしにしておいても、いちいち取り外しせずにもう1つの蛇口で手洗いできるようになります。屋外水道の蛇口の取り換えは、DIYに慣れている方であれば比較的簡単にできる作業です。
混合水栓柱
屋外の水栓柱も、お湯が出る混合水栓に取り換えることができます。寒い季節のガーデニングや外遊び後の手洗い、ペットの足を洗いたい時などは、温水シャワーが使用できる蛇口が快適です。
カギ式水栓
公道に面した位置にある蛇口なら、カギ式水栓が安心です。使用しない時は蛇口上部のカギ部分を取り外しておけば、水道水の盗難対策になります。
蛇口(水栓・カラン)をリフォームしたい時、DIYで取り換え・増設可能?
キッチン・台所などの水まわりリフォームや古い蛇口の取り換えを検討する時に気になるのが、DIYでどこまでできるのかということ。蛇口の中のパッキン交換程度は問題なさそうな気がしても、水道に直接つながる蛇口の増設も問題ないのでしょうか?
実は、公共の水道につながる配管の新設や撤去は、水道局指定の水道工事店でなければ工事できません。DIYでできる範囲は、蛇口本体・部品の交換や修理程度までです。水道の位置を変えたい・増設したい、という場合は、クラシアンのような水道局指定工事店へご依頼ください。
蛇口を交換したい!場所ごとに適した蛇口の種類とDIYでよくあるトラブル
自宅に設置できる蛇口(水栓・カラン)のタイプを必ずチェック
蛇口には「壁付」「台付」という設置タイプがあります。壁付は壁際にあるシステムキッチンや洗濯機に多く、その名の通り壁に蛇口が取り付けられているタイプ。台付はカンターキッチンや洗面台に多く、カウンターなどの台に蛇口が取り付けられています。
蛇口を交換する際は、基本的に現在の設置タイプと同じタイプのものを選びます。どうしても設置タイプを変更したいという事情がある場合は、クラシアンにご相談ください。
水道工事店に蛇口交換を依頼する場合は、プロが正しく設置できる蛇口を選んでくれるので問題ありません。しかしDIYで蛇口を交換する場合、自宅に取り付けできる蛇口を自分で正しく選ぶ必要があるため注意しましょう。
また、給湯管が通っていない洗面台や屋外の蛇口を混合水栓に交換してお湯を使用したい場合、給湯管を通す工事もしくは簡易的な小型電気温水器の設置が別途必要になります。
蛇口(水栓・カラン)交換にかかる費用の目安
クラシアンの場合、単水栓の交換は作業料金11,000円(税込)+蛇口等の材料費、混合水栓の交換は作業料金14,520円(税込)+蛇口等の材料費となっています。お見積もりや出張費は無料で、古い蛇口の回収・処分にも費用はかかりません。
DIYで蛇口を交換する場合、必要な工具が自宅に揃っていれば、かかる費用としては蛇口等の材料費のみで済むかもしれません。ただし、適切に設置できるタイプ・型番などを調べて購入するという手間があり、取り付けを失敗すると水漏れしたり給水管を傷つけたりするというリスクがついて回ります。そういった点を踏まえて、自分にとって「結果的にどちらがお得か」を判断すると良いでしょう。
大掛かりなリフォームをせずに蛇口(水栓・カラン)を増設する方法
玄関近くにセカンド洗面台を増設したい、台所以外の居室にミニキッチンを増設したい、1階の洗濯機を2階のベランダ近くに移したい……という時に検討したいのが、SFAポンプを使用したリフォーム。SFAポンプとは、フランスで歴史のある小型排水圧送ポンプのこと。大掛かりなリフォーム工事をせずに手頃な値段で水道が増設できるため、欧米では一般的に採用されているリフォーム方法です。
水道の増設を検討中で興味がある方は、お気軽にクラシアンまでお問い合わせください。
蛇口(水栓・カラン)の種類まとめ
家にいる時間が増え、水道の蛇口に触れる機会が急激に増えました。蛇口の種類を変えることで、暮らしの快適さを向上させることができるかもしれません。
- キッチンや洗面台は水道の使い方や家族に合った蛇口の種類を選ぶ
- 浴室の蛇口は安全面と節水・省エネも考慮した種類を検討
- 水道の増設はDIYしてはいけない
- 蛇口を交換する際は基本的に現在の設置タイプ(壁付・台付)と同じものを選ぶ
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