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止水栓の閉め方と開け方・水漏れを止めるには

トイレの止水栓

止水栓の閉め方と開け方・水漏れを止めるには

【クラシアン】止水栓の閉め方を知っていると、水漏れが起きた時や水まわりの修理が必要な時に水を止められて便利です。また、止水栓では蛇口から出る水の勢いを調整することも可能です。止水栓が設置されている場所と位置、水の止め方をご紹介します。

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止水栓とは?

トイレの止水栓

止水栓は水道管の途中に設置され、水流の制御や停止を目的とする器具になります。水道メーター脇やトイレ・洗面台などへの接続箇所や、キャビネット内に設けられることが一般的です。これにより、必要な時に水を止めたり水量を調整したりできます。便利な水の利用と節水に役立ちます。

止水栓のバルブの役割を知っていますか? 普段目につかない場所にあるため、その存在すら知らない人も多いかもしれません。しかし、止水栓の位置と役割、閉め方を把握しておけば、いざ水漏れが起きた時に慌てずに済むでしょう。

止水栓の役割は、その名の通り「水を止める」という機能に加え、「水勢を調整する」という役割もあります。

役割1:止水栓を閉めて水を止める

止水栓には水まわりで故障や水漏れが起きた時、とっさに水を止める役割があります。ただし、万が一のトラブルに備えて、水道修理の際は家全体の元栓を閉めておいた方が確実で安心です。特に築10年以上が経過している建物では配管の老朽化が考えられるため、止水栓ではなく家全体の元栓を閉めるようにしましょう。
また、洗濯機用の単水栓など、止水栓がない蛇口もあります。

役割2:止水栓を調整して水勢を変える

水道の水圧は地域や住居によって異なります。蛇口から出る水の勢いが強い・弱いと感じる場合は、止水栓で調整することが可能です。

止水栓と元栓の違い

あまり目に付かないので気づかないことも多いですが、止水栓はキッチン・洗面所・お風呂の水栓、トイレなど、水を使用する水栓金具のある場所に多く備え付けられています。止水栓は設置されている水栓金具から放出される水の流れを制御するためのものです。

止水栓を閉めるとその水栓金具の場所で水が出なくなります。例えばキッチンで止水栓を閉めても、トイレの水を流すことは可能です。

一方で水道の元栓が設置されているのは、自宅の水道配管の入り口部分である水道メーター横の一箇所だけ。元栓は家全体の水の流れをコントロールしています。
水道の元栓を閉めると家全体で水の使用ができなくなります。

ただし、お住まいのエリアによっては水道メーターと元栓が入っているメーターボックスのフタに「止水栓」と表示されている場合も。混同しないように注意してください。

止水栓が設置されている場所・位置

止水栓はほとんどのトイレと一部の水栓に付属しています。一般的な設置位置は下記を参考にしてください。

トイレ

トイレの止水栓は、壁や床から出ている給水管との接続部分付近に設置されています。便器の足元がカバーパネルで覆われているトイレの場合、外から見えないようにパネルの内側に隠されていることもあります。
また、温水洗浄便座(ウォシュレット等)を使用している場合、便座用の止水栓が別に設置されている機種もあるので間違えないようにしましょう。

トイレの止水栓は、三角ハンドルの形状のものやダイヤル型等、素手で操作できるタイプと、マイナスドライバーで回すタイプがあります。マイナスドライバーで回すタイプは、機種によっては簡易工具が付属している場合もあります。

キッチンの台付(デッキタイプ)と洗面台の混合水栓

キッチンの止水栓

カウンターの上に蛇口が設置されているキッチンや洗面台の場合、止水栓はシンクや洗面ボウル下のキャビネット収納部分にあります。キッチンでは、収納スペースのさらに奥に格納されて目隠しされていることも。

止水栓のタイプは、以前は三角ハンドルの形状あるいはマイナスドライバーで回すタイプが一般的でしたが、近年はダイヤル型あるいはコックレバー型等、素手で操作できるタイプが主流になりつつあります。給水管・給湯管それぞれの接続部分付近に設置されていますが、2つが離れた位置・違う向きに配置されている場合もあります。

キッチン・お風呂の壁付混合水栓

壁付キッチンやお風呂で壁に直接蛇口が設置されている混合水栓の場合、止水栓は蛇口本体と壁をつなぐ水栓取り付け脚(偏心管)部分に備えられている機種が多くあります。左右(水・お湯)それぞれの脚に、マイナスドライバーで回すネジのようなバルブがあれば、ほとんどはそれが止水栓です(ストレーナーのみの場合もあります)。

お風呂の台付(デッキタイプ)の混合水栓

お風呂の浴槽のフチに蛇口が設置されているユニットバスでは、点検口の中を確認してみてください。水栓の下の位置、バスタブの側面にネジで取り外しできるカバーが設置されていれば、それが点検口です。ネジを外すと、中に止水栓が通っているケースもあります。

給湯器

給湯器の止水栓は、本体下の給水管との接続部分にあることがほどんどです。給湯器には給水管・給湯管だけでなくガス管が接続されており、ご家庭によっては追い焚き用の配管や暖房用の配管、ドレン排水管など、より多くの管が接続されています。止水栓の操作が必要になった場合は取扱説明書を確認・業者に確認するなどして、間違いのないようにしましょう。

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止水栓の閉め方・開け方

ここでは、建物全体を断水させず安全に止水栓を閉めて水を止める手順をご説明します。なお、水まわり修理の際は、万が一に備えて家全体の水道の元栓を閉めることをおすすめします。
また、ご使用のトイレや水栓金具により操作方法が異なるため、実際に作業する際は取扱説明書をご確認ください。

止水栓を閉めて止水する

  1. 水道の元栓を閉める
  2. 給水管が動かないように押さえながら、止水栓を回らなくなるまで時計回りに閉める
  3. 元栓をゆっくり半分開ける。(パイロットが回っていない事を確認する)
  4. 止水栓から水漏れが無い事を確認する。
  5. 蛇口のハンドル・レバーを操作し、水が止まっていることを確認する(※)
  6. 元栓を全開にして作業をする。

※トイレの場合、タンク内に溜まっていた水を一度流し終えた後に再度水を流す操作をして、タンクの中が空になっていることを確認してください。なお、つまりが起きている場合は不用意に流さないよう注意しましょう。また、温水洗浄便座・暖房便座を使用しているトイレの場合、電源プラグを抜いてください。

止水栓を開けて通水させる

  1. 給水管が動かないように押さえながら、止水栓を反時計回りにゆっくり開ける
  2. 蛇口のハンドル・レバーを操作し、通水していることを確認する
  3. 止水栓周辺や修理した箇所などから水漏れがないかを確認する
  4. 念のため元栓のパイロットを確認する。

※温水洗浄便座・暖房便座を使用しているトイレの場合、電源プラグを差してください。

水漏れのトラブルについてのサービスと料金 | クラシアン

止水栓を調節して水勢を変える方法

蛇口から出る水の勢いが強すぎて水はねが気になる・水をムダにしている気がするという場合は、止水栓で水勢を調節することができます。

水の勢いが強すぎると感じる時は、止水栓を少し閉めます。トイレタンクに給水される時の水音の大きさが気になる時も、閉める側に調節してみましょう。水の勢いが弱すぎる場合は少し開きますが、いきなり開くと勢いよく水が出てしまうことがあるので、徐々に緩めるように気をつけましょう。

こんな時は止水栓で調整できません

特定の蛇口だけではなく家全体の水勢が強い・弱いと感じる場合、もともと供給されている水圧が弱ければ各家庭で調整しても勢いを強くすることはできません。

また、給水管からの水漏れや、蛇口のフィルター・シャワーヘッドの目詰まりによって水勢が下がっている可能性も。蛇口から出る水の勢いに変化があった場合は、なにかトラブルが起きていないか点検すると良いでしょう。

なお、水の勢いには問題がなくお湯の勢いのみ弱いと感じる場合は、給湯器のパワー不足が原因かもしれません。その場合は、パワー(号数)の大きい給湯器に交換することで改善する可能性もあるので、プロに調査を依頼しましょう。

止水栓が回らない時の対処法

止水栓が回らなくなる原因

普段操作することの少ない止水栓は、いざ回そうとしたら回らないというケースがよくあります。水漏れ時などは焦ってしまいますが、原因は次のいずれかと考えられます。

  1. サビなどで固着している
    長年使用していなかった止水栓は、サビや水アカなどが溜まって固着してしまうことがあります。
  2. ネジの頭が潰れている
    マイナスドライバーを使用するネジタイプの場合、頭の溝が削れてなめてしまい、ネジが機能しなくなっている場合があります。力まかせに何度も回そうとしても事態は悪化するだけなので注意してください。
  3. 回す方向を間違えている
    通常の水栓と違う角度に取り付けられている止水栓をいつもと違う姿勢で回そうとすると、回す方向を間違えてしまうこともあります。止水栓を開けるつもりが閉める方向に力を込めて、破損させてしまうことのないようにしてください。

止水栓は無理に回さない

回らないほど固い止水栓を力まかせに回そうとすると給水管を破損してしまう恐れがあるため、無理をしないよう充分注意してください。止水栓が見当たらない場合や止水栓が固くて回らない場合は、家全体の水道の元栓で対応します。
ただし元栓を閉めると家中の水道から水が出なくなってしまいます。家の中で水を使用している人がいないか、トイレ中や洗濯中の家族がいないかを確認してから元栓を閉めましょう。

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