目次

1. 1. 給湯器の水漏れの原因
2. 2. 給湯器が水漏れした際の対処法
3. 3. マンションの給湯器が水漏れした際の対処法
4. 4. 給湯器の水漏れ原因と対処法まとめ

給湯器の水漏れの原因

ガス給湯器からの水漏れは、あまり頻繁に起こるトラブルではありません。しかしだからこそ、水漏れが起こると火災や一酸化炭素中毒につながるのでは！？と不安になってしまいます。ここでは、ガス給湯器の水漏れの原因と、その対処法についてご紹介します。

原因①：給湯器の経年劣化

ガス給湯器を長年使用しているうちに部品が劣化し、水漏れが発生することがあります。部品は取り換え可能な場合もありますが、給湯器の部品は発売から約10年で製造終了となり、交換部品がない場合もあります。長年使用している給湯器であれば本体自体の交換が必要かもしれません。

原因②：配管の破損

冬場に配管が凍ったり、取り付け時のミスでうまく接続されていなかったりすると、配管が破損し水漏れする場合があります。 また、給湯器を長期間使用していなかった場合、本体内部で上昇した圧を逃がすために、あえて圧力弁から水を流出させる機能があります。
これは水漏れと間違えられがちですが、正常な状態です。

原因③：圧力弁の故障

給湯器内の圧力を逃がすための圧力弁に汚れやごみが詰まっていたり、設置時の取り付けがうまくいっていなかったりすると、圧力弁が故障し水漏れが起こる場合があります。

原因④：配管の凍結

寒い地域では給湯器の凍結を防ぐために屋内に設置されているなど、何らかの予防策が講じられていることがほとんどです。しかし、比較的暖かい地域では凍結に対する意識がなかったり、急激な冷え込みに対策が間に合わなかったりして、給湯器の接続配管が凍結するケースがあります。配管の中の水が凍結すると膨張し、配管が破損して水漏れにつながることがあります。

なお、給湯器自体には凍結予防機能が備えられているため、通常通りに使用していれば凍結することはほとんどありません。

原因⑤：施工不良

めったにありませんが、給水ホースの接続不良など、設置時のミスにより水漏れが発生する可能性もゼロではありません。設置・交換したばかりの給湯器で気になることがあれば、すぐに施工業者に確認を取りましょう。

給湯器が水漏れした際の対処法

給湯器から水漏れが発生した際、どのように対処すればよいのでしょうか。水漏れが起こると焦ってしまいますが、落ち着いて状況を確認し、最終的には専門業者に見てもらうのが一番です。以下に対処法をご紹介していきます。

対処法①：まずは電源を切る

給湯器から水漏れがあった際にはまず給湯器の電源を切り、コンセントを抜いてしまいましょう。水漏れをそのままにしておくと、さらなるトラブルを招いたり、重大な事故につながったりする可能性も考えられます。まずは運転を停止させましょう。

対処法②：止水栓を閉める

給水バルブとは水を通したり止めたりするための栓のことです。これを締めることで一時的に水を止めることができます。また、給水バルブ自体から水漏れしている場合は、水道の元栓を閉めましょう。給水バルブの水漏れであれば、パッキンを交換することで修復できるケースもあります。

対処法③：ドレンを確認する

エコジョーズなどの高効率ガス給湯器には、ドレン配管が備え付けられています。これはお湯を沸かす時に出る熱を冷やす際に出る、凝縮水を排出するため。お湯の使用時にドレンから水が出てくる状態は水漏れではありません。しかしお湯を沸かしていないのにドレンからの排水が止まらないなど、いつもと違う状態の場合はドレンの故障も考えられます。

対処法④：専門家に確認する

給湯器の水漏れをそのままにしておくと危険ですので、必ず専門の業者に点検・修理を依頼しましょう。その際には、給湯器のメーカーと型番がわかるとスムーズです。ただし、給湯器は７~10年が寿命ともいわれていますので、その場合は買い替えも視野にいれておくとよいでしょう。

マンションの給湯器が水漏れした際の対処法

マンションの給湯器は、玄関横のパイプスペース内もしくはベランダに設置されていることがほとんどです。普段あまり気にしない場所なので、トラブルの発生に気付くのが遅れることもあるかもしれません。 給湯器からの水漏れに気づいた場合は、まずどこからどのように水漏れしているのかを確認しましょう。パッキンや配管など、水漏れの原因になっている破損個所が見つかる場合があります。水漏れの場所や水の出方などを写真などで記録しておくと、あとで専門業者に依頼をするときにも便利です。

給湯器から水漏れしている場合は、重大な事故につながる場合もありますので、すぐに使用を中止しましょう。そして、以下の手順で応急処置を行います。

1. ガス栓を締める
2. 止水栓を締める
3. 給湯器の電源を切る

その後、専門業者に点検を依頼し、修理や交換などの対応を行います。賃貸のお部屋の場合は必ず管理会社に連絡を入れ、その後の対応を相談しましょう。

給湯器の水漏れ原因と対処法まとめ

給湯器が水漏れする原因には、経年劣化や凍結、設備不良や工事不良などがあげられます。電気・水・ガスを使用する給湯器では、わずかな水漏れでも重大な事故につながる恐れや不安が生じます。水漏れしていることに気づいた際には、放置せずに、速やかに対処しましょう。

今回ご紹介した給湯器の水漏れの原因と対処法を参考にしていただくことで、ご自宅のトラブルの原因に目星が立つかもしれません。しかし給湯器で実際に修理や部品交換などの対応が必要になった場合は、自分でできることはほとんどないでしょう。その場合は、ぜひ実績のある専門業者に依頼するようにしましょう。給湯器が故障したと思うと焦ってしまうかもしれませんが、不安を煽って決断をせかすような業者や、見積もりをきちんと提示しない業者は避け、納得のいく説明をしてくれる業者にその後の対応を相談してください。

クラシアンでは給湯器の交換も対応しております。給湯器周りでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。