トイレが臭い!匂いの原因(下水臭やカビなど)と対策・お掃除方法
トイレが臭い!匂いの原因(下水臭やカビなど)と対策・お掃除方法
【クラシアン】トイレが臭いけど、どこから臭っているのかわからない!という経験はありませんか。トイレのニオイには場所ごとにいくつか原因があり、それぞれ対処方法が異なります。臭いトイレのニオイを撃退するお掃除のコツをご紹介します。
クラシアン編集部
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臭いトイレのニオイの原因と対処方法
トイレの臭いで、どこから臭っているのか・なぜ臭っているのかという原因がわからないことはありませんか?
トイレの臭いの原因には、蓄積した汚れや日頃の使い方の不注意、器具の不具合など様々なものがあり、普段から気をつけていても臭いが発生してしまう場合もあります。
トイレの臭いは、それぞれの原因によって対処法が異なるので、注意が必要です。今回はそんなトイレの臭いの主な原因と、原因ごとの対処法について見ていきましょう。
トイレが臭い5つの原因
目につく汚れがないのにトイレが臭ってしまうことはよくあります。
臭いの原因によっては、普段から気をつけることで改善できたり、自分で対処できたりする場合もありますが、水道修理業者に依頼しなければ対処できない場合もあります。
トイレの悪臭の発生源となっている原因はおおよそ次の5つのタイプです。まずは、トイレの臭いの原因がどのタイプに当てはまるか確認してみましょう
トイレの臭い原因1:尿のアンモニア臭
尿が排泄された時は、まだアンモニア臭くありません。しかしすぐに流されずに放置されていると、そこで雑菌が繁殖して尿の成分が分解され、アンモニアが発生して臭くなるのです。
便器の内外に飛び散った目に見えないほど細かなしぶきが、やがてニオイの原因となっています。
トイレの臭い原因2:頑固な尿石
放置された尿が分解されてアンモニアが発生すると、やがてその尿に含まれているカルシウム成分が固形化して尿石となります。
一旦尿石ができると菌の温床となり、さらに菌が増殖して尿石が増大することに。尿石は他の汚れよりも取り去るのが大変なので、尿が尿石に変化する前に除去して尿石化を防ぐことが大切です。
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トイレの臭い原因3:便に含まれるガス
便にはニオイの元となるガスが含まれています。そのガスが空気中に広がれば、当然悪臭が漂ってしまいます。
洋式便器では排泄された便はすぐに水の中に落ちていくので、和式便器に比べるとさほどニオイが気になりません。和式便器では空気中にガスが広がってしまうため、洋式便器より臭いと感じることが多いでしょう。
トイレの臭い原因4:水まわりで発生したカビ
常に水があるトイレでは、カビが発生することも珍しくありません。しかもタンク内や換気扇のファンなど、目に見えない場所でいつのまにか大量発生しているケースもあるので要注意。
カビはダニのエサにもなり、臭いだけでなく健康への影響も心配です。繁殖してから対策するより、発生させない環境づくりが重要になります。
トイレの臭い原因5:つまりや水漏れによる下水臭
トイレで下水臭がする場合は、封水(トイレの中に溜まっている少量の水)が不足して、下水管からニオイが上がってきている可能性があります。
封水は、旅行などで長期間トイレを使っていないと蒸発して不足状態になったり、お風呂で大量の水を流したりすると減ってしまうこともあります。
特に思い当たる理由もなく封水不足になっていたら、考えられるのは排水管内でおきているトラブル。排水管がつまっていると排水に通常よりも多くの水が必要になり、封水不足になることがあるのです。
あるいは便器と床・クッションフロアの間に隙間ができてしまい、下水臭が漏れ出しているケースも。トイレが臭いだけでなく水漏れを伴う場合、床材・クッションフロアの劣化や床下でのカビの発生、階下漏水の心配があります。
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場所別・臭いトイレの原因と対処法
トイレの場所ごと・臭い原因ごとに対処方法は異なります。まずは掃除が行き届いていない場所がないかをチェックしてみましょう。
掃除だけでは解決できないニオイの原因は、水まわりの専門業者による対処が必要になる場合もあります。臭いトイレを快適な空間にするためには場所ごとに適切な掃除を行い、清潔な状態をキープできるようにしましょう。
床・壁:主な原因はアンモニア
排便後の一時的な臭さであれば、消臭スプレーや換気扇をまわすなどで対処することになりますが、トイレ空間全体が常に臭い場合は、アンモニア臭が床材や壁紙に染み込んでいると考えられます。
男性が立って用を足していると飛び散りは想像以上の広範囲に及んでいますし、座って用を足していても便器や水面から跳ね返りは起きているもの。家族に小さな男の子がいると、的を外してしまうことが多いのでなおさらです。
特に、床は念入りに拭いていても壁はなおざりになりがちです。壁紙に尿が染み付いてしまうと取れにくいので、こまめに掃除する必要があります。
壁紙の素材を確認してトイレ用の中性洗剤で濡れ拭きするか、トイレ用の拭き掃除シートで腰から下の高さを中心に壁全体をしっかり拭きましょう。最後に乾拭きしてから換気扇を回しておくと良いでしょう。
アルカリ性のアンモニアのニオイを消すには、酸性のクエン酸を使うのも効果的。水200ccにクエン酸小さじ1杯を溶かしてクエン酸水を作ります。雑巾に染み込ませて、壁紙を優しく拭いてください。
壁紙についてしまったシミがどうしても取れない、ニオイがなかなか取れない、こまめな掃除が面倒という場合は、消臭機能や防汚機能のある壁紙に張り替えてしまいましょう。特にアンモニア臭が天井の素材に染み込んでしまった場合、掃除をするのも大変。張り替えの際は天井のも張り替えるのがおすすめです。
便座の裏、便器との接合部分:主な原因はアンモニアや尿石
便座と便器が接しているクッション部分、ウォシュレットと便器の接合部分も、気づかぬうちに汚れがたまっている場所。便器内で跳ね返った尿だけでなく、便を流した際に跳ね返った汚水も入り込んでいます。家族に便座を上げて用を足す人がいないからと言って掃除を怠っていると、悪臭を放つ原因となってしまいます。
ウォシュレットの便座は取扱説明書を読めば簡単にスライドさせるか取り外すことができるので、定期的に清掃しましょう。便座を外したら便器側の接合部付近にトイレ用の洗剤を吹きかけ、不要になった歯ブラシでこすります。
汚れが尿石化してしまい落ちないようなら、酸性のトイレ用洗剤を使用して洗剤湿布をします。
尿石の部分にトイレットペーパーを置き、その上から尿石にまで浸透するように酸性のトイレ用洗剤をかけます。そのまま湿布のように貼った状態で2~3分ほど放置。それでも尿石が落ちなければ、この作業を何度か繰り返しましょう。
しつこい尿石は、尿石落とし用のたわしなどで物理的に削り落とすという方法もあります。ただし便器が傷つく恐れがあるため、慎重に作業するようにしてください。
接合部分を掃除しやすいようになっている便座や、便器内に泡の層を作ることで尿を受け止め跳ね返りを抑える便座もあります。家族に男性が多い家庭や、トイレ掃除の負担やストレスを軽減したい方なら、便座の交換やトイレのリフォームを検討してみるのも良いでしょう。
便器内の黄ばみ:主な原因は尿石
便器内の黄ばみも尿石によるもの。尿石はアルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤でなければ簡単に落とすことができません。
日頃のトイレ掃除で落としきれていなかった尿汚れも尿石化の原因になりますが、“節約”が原因になっていることも。節水のために弱い水流で流したり、用を足した後に毎回流さなかったりしていると、残った尿が便器内で尿石化して黄ばんできてしまうのです。
尿石ができてしまうと落とすのが大変なので、用を足した後は毎回適切な水量で流し、こまめな掃除を心がけましょう。こすり洗いで落ちない汚れには、酸性のトイレ用洗剤を含ませたトイレットペーパーで、2~3分の洗剤湿布をしてください。
便器のフチ(リム裏):主な原因は尿石やカビ
ここも尿石がたまりやすい場所。どうしても死角になってしまうので、掃除の際はかがんで膝をついて覗き込み、残った尿石がないかを充分チェックしましょう。しっかり掃除をしたつもりでも、尿石が残っているとニオイはなくなりません。尿石で黄ばんでいたら、こちらも酸性洗剤で洗剤シップをしてください。
尿石ではなく、頑固な黒ずみができていたらトイレ用の塩素系洗剤を使用します。黒ずみはカビが主な原因なので、トイレ用の塩素系洗剤がなければお風呂用のカビ取り洗剤でも代用できます。
黒ずみ部分にトイレットペーパーを置き、その上から黒ずみにまで浸透するように塩素系のトイレ用洗剤をかけて、湿布のように貼った状態で2〜3分ほど放置します。
気をつけなければいけないのは、酸性洗剤と塩素系洗剤を同時に使用しないこと。その2つが混ざると有毒なガスが発生して危険なので、尿石と黒ずみ両方の汚れがあっても、掃除は別々のタイミングに行ってください。
便器と床の接合部分:主な原因はアンモニアやカビ
便器と床・クッションフロアとの接合部分には、どうしてもわずかな隙間があります。そこにこぼれた尿や水、汚れがたまっているのがニオイの原因です。
便器と床の接合部分に異状がなく臭いだけであれば、使い古しの歯ブラシでかき出すように掃除しましょう。
トイレタンクの中:主な原因はカビ
トイレ内がカビ臭いなら、タンクの中に原因がある可能性があります。1年以上トイレタンクの中を見ていない場合は、必ずタンクを開けて中の状態を確認してください。タンク内には常に水があるため、非常にカビが発生しやすい場所。普段目につかないので忘れがちですが、定期的に掃除する必要があるのです。
タンク内のカビは、フタを外して中性洗剤をかけ、使い古しの歯ブラシでこすればキレイにできます。ただ、タンク内には水を流すためのいろいろなパーツが入っています。直接触れたりブラシでこすったりするのが不安であれば、トイレタンク用の専用洗剤も市販されているので活用するのがおすすめです。
換気扇:主な原因はアンモニアやカビ
尿から発生するアンモニアのニオイは上へと上がっていく性質があるため、天井や換気扇付近にニオイが蓄積して染み付いている可能性があります。
さらに、トイレではトイレットペーパーやマットなどを使用するため、意外と多くのホコリが発生していています。換気扇フィルターがホコリで目づまりしていると、空気を吸い込めずに換気扇としての役割が果たせなくなり、トイレのニオイが余計に気になってしまうかもしれません。ホコリをエサにするカビの温床となってしまうこともあります。
高い位置にある換気扇は手が届きにくいため、なかなか頻繁に掃除しづらく後回しにしてしまいがち。しかし、定期的にフィルターのホコリを掃除機で吸い、お掃除シートなどで拭くようにしましょう。内部の汚れがひどい場合は、ファンを取り外して丸洗いし、しっかり乾かしてから戻します。
故障したまま機能していない換気扇であれば、きちんと修理・交換しましょう。
トイレブラシケース
「床・壁や便器の内外も便座の裏も、トイレ内をくまなく掃除しているのになぜか臭い!」という場合は、トイレブラシのケース内から悪臭が発生している可能性があります。
便器内をブラシで掃除した後に水気を切って片付けても、ケース内にはどうしても汚水が溜まっていきます。その汚水が乾燥してニオイを放ってしまうのです。
ブラシケースの底にたまった水をこまめに捨てて掃除をするか、水が溜まらないように使い捨てブラシに切り替えるなどで対処しましょう。
どこからともなく下水臭い
原因不明で封水が下がって下水臭が漂っているケース、便器と床・クッションフロアの間に隙間ができて下水が漏れ出しているケースでは、早急な対処が必要です。
封水が下がった原因が排水管つまりにあるとすると、トイレを流した時に下水が逆流して一気に便器からあふれ出す可能性がありますし、トイレで水漏れが起きていると家財を傷めたり階下の部屋にまで漏水したりする可能性が。早めに水まわりの専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
床材がタイル製のトイレでは、清掃用に床に設けられた排水口の封水が減り、排水管からニオイが上がってきているケースもあります。封水が下がる原因が思い当たらなければ、トイレと同様に排水管内でのトラブルが考えられます。
また、トイレとは別に手洗いが設置されている場合、その排水ホースと排水管のつなぎ目から下水臭が漏れ出しているケースもあります。接続部分の防臭キャップを新しいものと交換すれば解消でき、樹脂製であれば比較的簡単に交換が可能です。金属製の防臭キャップであれば専門業者に依頼する方が良いでしょう。
どこからともなくカビ臭い
タンクや換気扇でカビが発生していなければ、床下の排水管から水漏れして、見えない床下でカビが繁殖しているかもしれません。シロアリが発生したり、床材が腐ったりするなどの二次被害が起きる可能性があります。
信頼できる専門業者に点検を依頼して適切に対処しましょう。
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トイレで臭いがした時の対処法まとめ
今回は、トイレの臭いがしたときの原因や原因ごとの臭いの対処方法についてお伝えしました。
トイレの臭いは、尿石・アンモニア・カビといった原因であることが多く、大抵の場合は普段からトイレの使い方に気を付けたり、こまめに掃除をすることで改善します。しかし、臭いの原因がトイレの器具の破損や不具合であった場合は、水道修理業者に依頼しなければなりません。
ただの臭いだと思っていても、深刻なトラブルに繋がっている場合もありますので、トイレの臭いが気になったら、原因となる場所をチェックし、水道業者に相談してみましょう。
クラシアンは24時間365日受付ですので、トイレの臭いでお困りの際もお気軽にご相談ください。
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「排水口」と「排水溝」を混同し、誤用しているweb記事が多く見受けられます。「排水口」の意味は、排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口。一方「排水溝」は、屋外に設置された溝型の排水経路です。金属製の格子状の蓋などで塞がれていることが多く、いわゆる「ドブ」と呼ばれているものが「排水溝」です。
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