トイレのつまりを自分で解消する11の方法!原因や予防方法も解説
トイレのつまりを自分で解消する11の方法!原因や予防方法も解説
トイレつまりが起きた時は、自分で直せる場合と専門業者に依頼が必要な場合があります。そこで、クラシアンへの相談が多いトイレつまりの原因ごとの解消法と業者に依頼する場合のメリット、かかる料金の相場をご紹介します。
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クラシアン編集部
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トイレは排水の構造上つまりやすい

トイレは、排水路が曲がりくねっている構造になっており、特に便器の中の封水が溜まっている「水たまり」の奥は、細く湾曲しています。この曲がりくねった構造上、トイレ排水はもともとつまりトラブルが起きやすいです。
「排水路を太くすればつまりが起こりにくいのでは?」と思うかもしれませんが、そうすると汚物を流すのに多量の水が必要になってしまいます。
また、「せき」の部分を湾曲させて水たまりができる形状にしなければ封水が溜まらず、排水管から悪臭や害虫・害獣がトイレ内に上がってきてしまいます。
慌てずに!トイレがつまった原因により解消法が違います!
トイレのつまりは、慌てずに適切な対処をすれば解消できます。
また、トイレつまりの原因によっては自分で直せる場合もあるため、つまりの原因をしっかりと見極めることが大切です。
トイレがつまった場合の大まかな流れは、以下の通りです。
トイレつまり解消の流れ
①トイレつまりの症状・原因を確認する
②トイレつまりを自分で直せるか判断する
③トイレつまりを直す
④トイレつまりが再発しないように予防する
ただし、トイレがつまる原因は様々あり、場合によっては自分で直すことが難しい場合もあります。自分で直せないと判断した場合は、業者への依頼を検討しましょう。
トイレのつまりによって生じる症状
トイレがつまった場合、症状に応じて対応方法が違います。完全につまっていなくても、下記の症状があったらつまり始めているかもしれません。
- 流れが悪い・少しずつ流れる
- 水位が上がる
- 水が少なく、異臭がする
- 異音がする
これらの症状がどのような被害や影響を及ぼすのか確認しましょう。
水の流れが悪い・少しずつ流れる

トイレ洗浄をしてもスムーズに水が流れない場合、便器の排水口の奥でつまりが起きている可能性があります。
また、明らかに水の勢いが弱いなど、トイレ洗浄の勢いが足りていないケースでは、タンクの中の部品に故障や不具合が起こっているかもしれません。
まだトイレつまりが起きていなくても、水の流れが悪い・少しずつ流れる状態が続くと、トイレットペーパーや便を押し流せなくなってしまい、つまりが悪化したり、完全に流れなくなったりする可能性があるため、注意が必要です。
水位が上がる

トイレ洗浄をした際に便器内に溜まっている水の水位が高くなるのは、便器の排水口の奥がつまっている時によくある症状です。
状態がひどい場合は、トイレ洗浄をしても水が排水されずに便器内に全て留まり、汚水が便器から溢れる可能性があります。
水位が上がっていると感じたら、水は流さないようにしましょう。
完全につまってから救急処置する事態になる前に、つまり解消の作業や業者への調査依頼を検討すると良いでしょう。
>>【トイレつまりの症状】つまりかも?便器の水位が上がる、トイレの流れが悪い理由と3つの対処法はこちら
水が少なく、異臭がする

便器の中に常に溜まっている水を「封水」と呼び、封水は、悪臭などが上がってくるのを防ぐ役割をもっています。
排水口を覆っている封水が減った場合、トイレの排水経路でつまりトラブルが発生している可能性があります。
長期間トイレを使っていない場合にも似たような症状が起きますが、その場合は封水が蒸発してしまっただけかもしれません。一度トイレの水を流してみましょう。封水が再び溜まれば異臭が上がって来なくなり、便器内の水位も正常になります。
>>【トイレつまりの症状】トイレが臭い!匂いの原因(下水臭やカビなど)と対策・お掃除方法はこちら
異音がする

洋式便器の水が溜まっている部分からの「コポコポ」「ゴボゴボ」という異音は、水に空気が混ざって出ている音です。
水の流れ方に異常がなければ問題ありませんが、水の流れがいつもより遅いようであれば、排水管のつまりの初期症状です。
この症状が起こる時、原因として最も多いケースは、トイレットペーパーを一度に大量に流したことによるつまりです。
トイレットペーパーは「水に溶ける」と表現されることが多いですが、実際には溶けているのではなく、水の中での攪拌により紙の繊維がほどけています。
攪拌される前に狭い排水経路に大量のトイレットペーパーが一気に流れ込めば、当然排水経路を塞いでつまってしまいます。
その他、異音の原因として以下のようなケースもあります。
- トイレに流してはいけないおむつ、ナプキン、ペットシートや猫砂、アクセサリーなどの固形物を流してつまりが起きている
- 水道代を節約しようと、誤った節水方法を行っている
トイレ詰まりの前兆!?水を流す時にコポコポ異音がした時の対処法3つ
トイレつまりを起こす5つの原因
トイレつまりが起きている場合、まずは原因を特定する必要があります。
原因を知ることで適切な対処ができるようになるだけでなく、自分で直せるのか業者に依頼した方が良いかの判断もできます。
トイレつまりが起きる主な原因は、以下の通りです。
- 水に溶けるものを1回で大量に流す
- 水に溶けない異物をトイレに流す
- 洗浄時の水勢が弱い
- 尿石が溜まっている
- 屋外の排水管がつまっている
それぞれの原因を詳しく解説します。
>>トイレの水が流れない、水位が下がらないのはつまりのせい!溢れる前に原因と対処法をチェックはこちら
水に溶けるものを1回で大量に流す
水に溶けるものは、トイレに流しても問題はありませんが、1回で大量に流してしまうとトイレつまりが生じる原因になります。以下では、具体例を紹介します。
大量のトイレットペーパーや便
トイレットペーパーや便を、1回の洗浄で大量に流してしまうとつまりを引き起こします。
特に、最近の節水トイレは1回の洗浄で流れる水量が少ないため、勢いが不足して押し流せずにつまってしまう場合があります。
トイレットペーパーの使用量をできるだけ減らすためにウォシュレットを活用したり、水の勢いを強めるために「大」洗浄を使用したりしましょう。
トイレに流せるお掃除シートやおしり拭き
「トイレに流せる」お掃除シートやおしり拭きも、トイレットペーパーと同じで水に溶けて消える訳ではないため、1回の洗浄でたくさん流すとつまりの原因になることがあります。
トイレに流せない紙製品のように、まとめてゴミ袋に捨てるか数回に分けてトイレに流すようにしましょう。
水に溶けない異物をトイレに流す
水に流せないものをトイレに流してしまうと、排水経路に異物が残ってしまい、トイレつまりの原因になります。
一見するとトイレに流しても問題なさそうなものもあるため、注意しましょう。以下では、具体例を紹介します。
ティッシュペーパーやおしり拭き
トイレットペーパーを切らした時にティッシュペーパーを使うことがあるかもしれませんが、ティッシュペーパーをトイレに流すのはNGです。
ティッシュペーパーは簡単に水に溶けないように作られています。排水口から流れて見えなくなると問題なく流れたように感じるかもしれませんが、その奥でつまってしまう可能性があります。
また、赤ちゃんのおむつ交換に使うおしり拭きもトイレに流せるものとそうでないものがあります。
「トイレに流せる」「水に流せる」などの文言がない紙製品は、トイレに流さないようにしましょう。
生理用品・おむつ
生理用ナプキンやおむつは、吸水ポリマーなどの素材でできているため、水分を吸収すると膨張する性質があります。そのため、排水管内でつまってしまうと便器内の水を吸収して大きくなり、排水路を塞いでしまいます。
排水管の奥の方でつまって膨張してしまうと、自分では対応できないほどの悲惨な事態になるかもしれません。誤ってトイレに落としてしまった場合は速やかに拾い上げ、燃えるゴミとして処分しましょう。
ポケットから落下した小銭やペン、個室内の飾りなど
用を足す際にポケットに入っていた小銭やペン、個室内に飾ってあったものなどを便器に落下させて流してしまうことがあります。
貴重品ではない場合は「流してしまおう」と判断することがあるかもしれません。
しかし、爪楊枝のように小さなものでも、水に溶けないものはトイレつまりの原因になることがあります。
本来流してはいけないものを間違って便器内に落とさないように気をつけ、もし落としてしまった際には流さずに拾い上げるようにしましょう。
ペットシートや大量の猫砂
猫の糞をトイレに流しているご家庭もあるかもしれません。ペットの便は毛を多く含むため、人間の便よりもつまりやすい傾向があります。
トイレに流せる猫のトイレ砂も便利ですが、こちらも大量に流すとつまりの原因になりかねません。そのため、ペットの糞や猫砂は、なるべくゴミ箱に捨てるようにしましょう。
また、ペットシートはおむつと同様に、吸水すると膨張してトイレつまりの原因となります。誤ってトイレに落下させた場合は流さず、拾い上げるようにしましょう。
子どものおもちゃやインテリア小物、消臭剤のふた
小さなお子様がいるご家庭では、お子様がトイレにおもちゃを持ち込むことがあるでしょう。持ち込んだおもちゃをトイレに落としてしまい、気づかずに流してしまうと、トイレつまりの原因になります。
また、おもちゃ以外にもインテリアや消臭剤、掃除用洗剤のふた、お菓子の包み紙などを流してしまったりすることも考えられるため、何かしらの異変を感じた時は、水を流さないようにしましょう。
食べ残しや料理で出た生ゴミ
食べ残しや料理で出た生ゴミをトイレに流してしまった経験はないでしょうか。カップ麺のスープなどの残飯には固形物や油分が多く含まれるため、トイレの排水路では処理しきれず、トイレつまりの原因となることがあります。
同様の理由により吐瀉物もトイレつまりの原因となるため、トイレには流さずゴミとして処理することが理想です。
洗浄時の水勢が弱い
「水がもったいないから」と便やトイレットペーパーを流す際に「小」や「eco」を使用していると、便やトイレットペーパーを排水口の奥にまで運んでいくために必要な水の量が足りず、トイレつまりを引き起こしてしまいます。
便やトイレットペーパーを流す際は「大」で洗浄することを心掛けるだけで、つまりのリスクを減らすことができます。
尿石が溜まっている
固い尿石も排水を妨げるため、つまりの原因になる場合があります。設置してから長い年月が経過している便器には、頑固な尿石が付着していることがあります。
古い便座で「異物を流していないのに排水が悪い」「頻繁につまりかける」という症状がある場合は、排水口内に尿石が凝固している可能性が考えられます。
尿石とは、尿に含まれるカルシウムなどの成分が化学反応により石化したものです。便器が黄色っぽくなったと感じたら、それは尿石かもしれません。
また、尿石が便器や配管に溜まってしまうことで、つまり以外にも悪臭の元になることもあります。尿石は時間の経過とともに固く頑固なものになってしまうため、取り除くのが大変です。
尿石を付着させないために、適切な水量で洗浄し、清掃するようにしましょう。既に尿石が溜まっている場合、通常の洗剤やこすり洗いでは取りきれません。尿石を取り除くことが困難な場合は、専門業者に依頼しましょう。
屋外の排水管がつまっている
屋外の排水管や排水ますに木の根や土砂が侵入して排水路が塞がれているケースも考えられます。排水管や排水ますがつまっていると、家庭内全体の排水経路が滞る可能性があります。
また、排水管が破損している場合も排水ができないことがあります。排水管の破損は、地震などの自然災害や劣化などによって生じることがあるため、不安な場合は専門業者に依頼して調査してもらうと良いでしょう。
トイレ・ウォシュレットのつまり・水漏れ修理交換のサービスと料金 | クラシアン
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自分で直せるトイレのつまりは「水に溶けるもの」が原因の場合
トイレがつまった場合、自分で直せるのは「水に溶けるもの」がつまりの原因になっている時のみです。
以下のようなケースは、専門業者に依頼することをおすすめします。
- 水に溶けない異物をトイレに落とした
- 水に溶けないものを流した
- トイレつまりの原因がわからない
無理に自分でトイレのつまりを直すと、トイレの奥でつまってしまったり、排水管を傷つけてしまったりする可能性があります。
また、トイレつまりの原因がわからない場合は、排水管に何かしらの問題が生じているケースも考えられます。この場合は、そもそも自分で直すことが難しいため、専門業者に修理依頼が必要です。
自分で対応するメリットとデメリット
自分でつまりに対応するメリットは、なんといってもコストが抑えられることです。トイレットペーパーや便を大量に流してつまった場合など、軽度のトラブルは、自分で直すことがおすすめです。
デメリットは、つまりの原因がおむつや消臭剤のふたなどの「水に溶けない固形物」の場合、自分で対応するとトラブルを悪化させる可能性があることです。
つまりの原因物質を手の届かない奥に押し込んでしまったり、不意に水流が起きた際につまりの原因となっていた固形物が排水管の奥まで流れていってしまったりするおそれがあります。
また、つまりだけでなく排水管で水漏れが起きていたり、つまりの原因が排水管や排水ますの劣化・不良にあったりする場合は、クラシアンのような水道の専門業者が徹底して調査し修繕工事をしなければ解消できないでしょう。
自分でトイレのつまりを直す時の事前準備
自分でトイレつまりを直す場合、準備不足が原因で状態の悪化を招かないようしっかりと事前準備を済ませ、スムーズに対応しましょう。
トイレつまりを直す時は、以下の手順を参考にして進めてください。
修理道具を用意する

あらかじめ必要な道具を揃えておきましょう。必要になった時に修理道具がないと作業がその都度止まってしまいます。
修理に必要な道具は基本的にホームセンターや通販で入手できるので、事前に必要なものを購入しておきましょう。
共通して必要になる道具は、以下の通りです。
- バケツ
- ビニールシート/新聞紙
- ゴム手袋
- マイナスドライバー
- 灯油ポンプ
- 雑巾
電源プラグを抜く
ウォシュレットなどの温水洗浄便座や暖房便座を使用している場合は、トイレつまりを直す前に電源プラグを抜きます。
誤操作でトイレが勝手に流れてしまったり、ノズルから水が出てきてしまったりするのを防ぐためです。また、濡れている手で電源プラグに触ってしまうと感電してしまうおそれもあります。
作業中は電源プラグには触れず、プラグやコンセントが濡れないように気をつけましょう。
止水栓を閉める
止水栓を閉めることでトイレタンクに給水されなくなるため、間違って水を流してしまうことがなくなります。
トイレがつまっている時に水を流してしまうと水位が上がり、最悪の場合、水が便器から溢れ出してしまいます。
止水栓はタンクにつながっている給水管に設置されていることが多く、壁や床の近くにあります。マイナスドライバーを使ってハンドルやネジを右に回せば閉められるので、修理作業前に必ず閉めるようにしましょう。
ただし、止水栓が古くなってハンドルやネジが固くなっているケースがあります。無理に回そうとすると破損や水漏れを引き起こすので、固い時は無理せず水道の元栓を閉めるようにしましょう。
その他
その他にも、便器内の汚水が飛び散るのが気になる場合は、床に新聞紙やビニールシートを敷いて汚れないようにしましょう。
また、もし便器内に溜まった水が多く、作業がしづらい場合には灯油ポンプなどを使って水位をある程度低くする必要があります。
最後に衛生面や感電防止の意味も兼ねてゴム手袋を装着しておけば修理前の準備は完了です。
トイレのつまりを自分で解消する11の方法
自分でトイレのつまりを直す方法はいくつかあります。トイレのつまりを直す主な方法は、以下の通りです。
- バケツを使ってぬるめのお湯を流す
- 洗剤を使う
- 重曹とクエン酸(お酢)を使う
- 市販の薬品を使う
- ラバーカップ(スッポン)を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 家庭用ワイヤーブラシを使う
- 針金製ハンガーを使う
- ビニール袋を使う
- ラップを使う
- ペットボトルを使う
それぞれ解説します。
バケツを使ってぬるめのお湯を流す
ぬるめのお湯を使うことで、本来水に流してよいものをふやかすのに役立ちます。便やトイレットペーパーが排水口を塞いでしまっている場合に効果が期待できます。
- 便器の排水口を目掛けてバケツなどにためたぬるま湯を注ぐ
- 数回ぬるま湯を注ぎ込み、1時間ほどそのまま放置
- バケツで再度水を注ぎ、スムーズに排水できるか確認
ただし、ほとんどのトイレは陶器でできているため、お湯の温度が高過ぎると便器が割れてしまうおそれがあります。必ず50度前後のお湯を使用し、60度を超えるものは使用しないようにしましょう。
洗剤を使う

トイレットペーパーや排泄物が軽くつまっている程度であれば、中性洗剤で解消することができます。中性洗剤は、酸性・アルカリ性両方の汚れを落とせることがメリットです。
ご家庭にある中性洗剤で代表的なものは、食器用洗剤です。弱酸性・弱アルカリ性などの食器用洗剤もあるため、使用の際は表記をよく確認しましょう。
- 便器内の水位が高い場合は、あらかじめ水を汲み出しておく
- 食器用洗剤(100cc)を注ぐ
- 50度前後のお湯を入れ、20~30分放置する
- 水を流し、つまりが解消し洗浄できるようになったか確認
尿石によるつまりであれば、中性洗剤よりも酸性洗剤が効果的です。尿石はアルカリ性のため、酸性洗剤をかけて、しばらく放置することで尿石が剥がれ落ちます。
また、重度のつまりに対応したい場合は、アルカリ性(塩素系)洗剤を使用しましょう。アルカリ性洗剤は、次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウムを主成分とした洗剤です。
タンパク質を溶かせるため、トイレットペーパー、排泄物、吐瀉物、髪の毛、さらには黒カビにも効果が期待できます。
ただし、温水洗浄便座を使用している場合、これらの洗剤が機械の部分に入り込んでしまうと悪影響を及ぼしてしまうので、注意しましょう。
重曹とクエン酸(お酢)を使う

強力な洗剤はなるべく使いたくないという場合は、重曹とクエン酸(お酢)で代用することができます。その2つが混ざると炭酸ガスが発泡し、便や尿石などの汚れを落としやすくする効果が期待できます。
クエン酸がない場合は料理用のお酢でも代用できます。キッチンの排水口つまりの解消にもよく利用され、薬品を使わず家にあるもので行えるという点で好まれている方法です。
このやり方は薬品や洗剤を使用する際と同様、つまりの状態がひどい場合や原因が固形物の場合には効果が期待できません。
市販の薬品を使う
軽いつまり症状は、トイレつまり用の市販の薬品を使用することで症状を解消できるかもしれません。トイレットペーパーや排泄物がつまっている場合は、それらがほぐれて流れやすくなるためです。
また、酸性の薬品を使えば尿石を落とせるので、尿石がつまりの原因の場合は対処できます。
しかし、市販の薬品では根本的なトイレつまりの解決には至らないことも多いです。薬品を試してもトイレつまりが解消しない場合には、他のやり方で対処しましょう。
ラバーカップ(スッポン)を使う

ラバーカップ(スッポン)は本来水に流しても良いものが原因でつまっていると明らかな時の対処法です。
自分でつまり解消の作業を行う場合、まずは便器のまわりに新聞紙やビニールシートを敷き、飛び散りや溢れ出しに備えましょう。
ラバーカップは排水口に向かってゆっくりと押し、勢い良く引き抜く動作を繰り返します。すぐにつまりが解消しなくても、時間をおくと流れ出す場合もあります。
また、ラバーカップには和式用と洋式用があります。新たに買う場合は間違えないよう気をつけてください。
ラバーカップの選び方
ラバーカップは使用する場所や便器のタイプによって、いくつかの種類が販売されています。
大きく3つに分類されますが一般的にイメージされるのは、カップの底が平らになっている和式トイレやキッチンなどの排水口用のタイプです。
他にもカップの底が出ている洋式トイレ用、節水型トイレのように形が複雑な排水口にもフィットできるように工夫されたラバーカップもあります。
サイズは排水口よりも少し大きいものを選ぶようにしてください。ラバーカップは、使用する場所や排水口の形状に合ったタイプを選ばなければ効果を発揮しません。購入する時は目的に合ったタイプを選びましょう。
ラバーカップの使い方

かつては多くの家庭に備え付けられていたラバーカップですが、最近は見たことも触ったこともないという方も多いかもしれません。
ラバーカップは手軽にトイレのつまりを解消できる便利なアイテムである一方で、使い方を間違えてしまうと逆効果になってしまうため使用には注意が必要です。ラバーカップを使用する際は仕組みをよく理解しておきましょう。
- 便器の水位を調整する
ラバーカップを使用するのに適切な水位は便器の排水口からカップ部分が浸るくらいまで。
便器の水位が高い場合は灯油ポンプなどを使って水を排出し、水が少ない時はバケツなどで水を足します。水位があまりに高い状態でラバーカップを便器内に入れると、汚水が溢れてしまうので気をつけてください。 - ビニールシートで便器を覆う
ビニールシートで便器を全体的に覆い、便器の周辺への汚水の飛散を防止します。
便器を覆えるサイズのビニールシートを用意し、中心にラバーカップの柄が通るサイズの穴を開けて柄を通します。そのまま便器にビニールシートをかぶせます。 - ラバーカップを押し引き
便器の排水口を覆うようにラバーカップを当て、ゆっくり押し込んで密着させたら、勢いよく引っ張り上げます。
ラバーカップを使う時のコツは、押し込むのではなく引っ張り上げるイメージで使用することです。
一度でつまりが解消しなくても、この動作を何度か繰り返します。
注意したいことが、ラバーカップを押し込む時に力を入れ過ぎてしまうと、つまりの原因がさらに奥に行ってしまうケースです。 - バケツなどで水を流し込む
つまりが解消して水の流れが生じたら、バケツで静かに水を注ぎ、きちんと排水されているかを確認します。
この時、洗浄レバーを使用して一気に水を流さないように注意してください。
まだつまりが解消されていなかった場合に便器から水が溢れてしまう危険があるので、必ずバケツやペットボトルで水を流し込むようにしてください。
それで水位が増えずに、きちんと流れることが確認できてから、洗浄レバーを使用しましょう。
ラバーカップを押し込む時には強い力を入れ過ぎないよう、くれぐれも注意しましょう。場合によっては汚水や汚物が逆流して溢れ出し、室内が悲惨な状態になってしまうこともあります。
もしラバーカップを何度か押し引きしても症状が改善しない場合、少し時間をおいてから改めて試してみてください。
それでもつまりが解消されない場合は、専門業者に依頼して対応してもらうのが得策です。
上記を参考にしながらまずは自分でやってみて、難しいと感じたら無理はせず、専門業者に任せるようにしましょう。
ラバーカップ以外に、トイレがつまった時に便利な製品がパイプユニッシュです。パイプユニッシュに関して気になる方はこちらも併せて読んでみてください。
>>トイレつまりにパイプユニッシュはNG?効果と正しいつまり解消法はこちら
真空式パイプクリーナーを使う

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップより吸引力が強いポンプ付きの道具です。これからラバーカップを購入するなら、こちらを選択肢に入れるのも良いでしょう。
シンクや洗面台などの排水口用と洋式トイレ用で吸引キャップの形状が異なるので、購入する際は目的に合わせて選びましょう。
先端の吸引カップ部分を排水口部分に押し当てて密着させ、ハンドルを上下させて使用します。この動きで強力な吸引と圧力が加わり、つまりを解消します。
家庭用ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシまたはパイプクリーナーと呼ばれる、排水管やトイレのつまりを解消するための道具があります。
図のように長く飛び出したワイヤーを排水管の中に送り込んで、つまりを削り取って取り除く仕組みです。水に溶けない固形物がつまった場合に使用します。
ただし、ワイヤーブラシは便器や排水管を傷める原因になるので、不慣れな方の使用はあまりおすすめしません。
また、家庭用のワイヤーブラシは強度と操作性も低く、削り取った異物がつまりを引き起こしたり、ワイヤーが引っかかって抜けなくなったりするおそれがあります。加えて、使用後に長いワイヤーに付着した汚物を掃除する負担も大きいです。
針金製ハンガーを使う

「ワイヤーブラシは持っていないけれど物理的に自分で掻き出せそう」という場合は、手で簡単に折り曲げられる針金製のハンガーを使って対処する方法もあります。つまっている位置が比較的浅いところにある場合はこちらの方法でつまりの解消が可能です。
針金製ハンガーを使いやすい形に折り曲げていき、ワイヤーブラシのようにつまりの原因を削り取るように使用します。
ハンガーの形はL字型にして、L字型部分を活用してつまりの原因を引っ掛けるように使うと良いでしょう。使用したハンガーはそのままゴミとして捨ててしまえば良いので、ワイヤーブラシのようにわざわざ付着した汚物を掃除しなくても良いことが利点です。
ただし、ワイヤーブラシと同様、削り取った異物がつまりを引き起こしてしまったり、便器や排水管を傷めてしまったりする原因にもなるので、これもおすすめの方法ではありません。
試してみたいという場合はご自身の責任のもと、トラブルの悪化や二次被害を引き起こさないようにしてください。
ビニール袋を使う

ビニール袋で手を覆いつまりの原因を直接手で取り出して、トイレのつまりを解消するシンプルな方法もあります。
便器内の水位が高い状態で手を入れると汚水が溢れたり、ビニール袋の中に浸水したりする可能性があるので、水の量は少なめに調整しておきましょう。
大きめのビニール袋を破れないように複数枚重ねて、手袋のように片手を差し込みます。破れにくい厚手のビニール袋を複数枚使用すると丈夫になり、汚水が入りにくいので作業しやすくなります。
次に、手をトイレの排水口まで入れ、腕を伸ばしてつまりの原因を探りましょう。つまりの原因となっているものを掴むことができればゆっくりと引き出してください。
つまりの原因が手の届く様な浅い位置にある場合は、掴んで取り出す方法が安全です。原因が除去できれば、便器内に溜まっていた汚水が排水されていきます。
最後に水を流してトイレのつまりが解消されているかを確認しましょう。
ラップを使う
ラップを使って便座を密閉し、スッポンのように水圧を変える仕組みでトイレの詰まりを解消する方法もあります。用意するものはラップだけです。
トイレのふたを便座ごと上げて、隙間がないように便器をラップで何重か巻き密閉(真空状態にする)します。緩みや隙間がある場合、上手く水圧をコントロールできないため、注意しましょう。ラップの端をテープで固定すると密閉しやすいです。
ラップで便座を密封した後は、レバーを回して水を流し、ラップを膨らませます。膨らんだラップの中央に手を置いて押したり離したりして圧力を加えます。
ペットボトルを使う
ラバーカップがない場合は、ペットボトルを加工して簡易的なラバーカップを作成する方法があります。用意するものは、以下の通りです。
- 500mlサイズくらいのペットボトル(排水口に収まる大きさ)
- はさみまたはカッター
まずはペットボトルのキャップを外し、底から3~4cm程度上を切り落とします。便器の水位が上がっている時は、ポンプなどを使ってある程度水を取り出し、ペットボトルを排水口に直接入れられるような水位にしておきましょう。
便座内の水位を調節後、ペットボトルの飲み口に指を当てて塞ぎ、底側を排水口に向けて押し込みます。
ラバーカップと同様に、ペットボトルを上下させて水圧を変化させます。
なお、トイレにペットボトルを押し込んだ際に手が汚れる可能性があるため、軍手やゴム手袋などを着用してから作業することをおすすめします。
トイレつまりを放置するリスク
トイレがつまった状態を放置してしまうと、以下のようなトラブルが生じるリスクがあります。
- トイレが故障する
- 下水が逆流する
- 集合住宅の他の部屋にトラブルが起こる
それぞれ解説します。
トイレが故障する
「排水の流れが悪いな」と、つまっている症状を感じていながら何も対処せずに放置していると、トイレの故障につながってしまう場合も考えられます。
つまりかけた状態でトイレを使用し続け、何かのきっかけで完全に排水経路がつまってしまった場合、便器の中に溜まっていた汚水が溢れ出し、便器付近の電気系統が水に浸ってしまい、壊れてしまうこともあるので注意しましょう。
トイレが完全につまってしまうと、使用できないだけでなく様々な二次被害につながってしまいます。
自分でつまりを解消する際、道具の使い方が間違っていると、便器を傷つけたり破損させたりしてしまうこともあるので注意が必要です。
また、便器内にあるつまりの原因である異物をさらに奥に押し込んでしまうおそれもあります。奥に押し込まれていった異物が排水管を傷つけてしまうと、便器や床を外して排水管の交換をする必要が生じてしまいます。
下水が逆流する
トイレつまりを放置してしまうと、トイレの水を流したときに、排水管に流れていかず溢れてくるおそれがあります。
汚水や排泄物が逆流して床に汚物が広がると、床材を傷めたり悪臭がこびりついてしまったりすることも考えられます。2階以上に設置されているトイレの場合、万が一汚水が床下まで浸水するようなことがあれば、階下にまで水漏れの被害が広がってしまうかもしれません。
トイレの流れが悪いと感じる症状の原因が、トイレ自体ではなく家全体の水まわりにつながる排水管や排水ますにあった場合、トイレ以外の水まわりの排水口から下水が逆流してくる可能性もあります。
トイレが使用できないのも困りますが、キッチンやお風呂、洗面所、洗濯機など、家中の水まわりに影響が及びます。排水のつまり症状に気づいたら、決して放置せずに原因を考え対処するようにしてください。
集合住宅の他の部屋にトラブルが起こる
集合住宅では見えないところで配管がつながっています。配管で起きたトラブルが近隣の部屋に影響を与えてしまう可能性もあります。また、前述の通り、便器の排水口から汚水が逆流して溢れ出して床に広がってしまうと、最悪の場合、下の階の天井から汚水が染み出すといった事態に陥りかねません。
不注意や怠慢が原因で階下漏水を引き起こした場合、高額な損害賠償請求につながることもあります。さらには金銭的な問題だけでなく、ご近所トラブルにも発展しかねません。
管理が行き届いている集合住宅の場合、定期的に排水管清掃が実施されているはずです。そういった機会にはきちんと対応し、つまりを起こしにくい排水管の状態を保つようにしましょう。
また、築年数が古い物件であれば、排水管の劣化によるトラブルの発生も心配されます。あまりにトラブルが頻発する場合は、老朽化した排水管を入れ替える時期を迎えているのかもしれません。
トイレつまりを放置しても大丈夫な場合がある?
「もしかしてトイレがつまったかも…?」と不安になった時、基本的にはすぐに対処すべきですが、しばらく放っておいて様子を見ておいても大丈夫というケースもあります。
それは、トイレットペーパーや水に流せるタイプのお掃除シートのような「水に流して良いもの」が原因でトイレ排水の流れが悪くなっている時です。
トイレットペーパーや水に流せるお掃除シートは、使用後にトイレに流せるように、水に濡れると繊維がほどけやすく作られています。
しかし「水に流せる」だけで、「溶ける」訳ではありません。
これらを流す際に洗浄レバーの「小」を使用したり、一度に大量に流そうとしたりすると、それらを押し流すのには水の勢いが足りず、便器の排水口を塞いだり排水管で滞留したりして、流れが悪くなってしまいます。
「水に流せる」ものによってトイレ排水の流れが悪くなっていることが明らかなのであれば、しばらくはそのまま放置して、ふやけて流れやすくなるのを待つのは有効な方法です。
放置して様子を見る目安
たっぷりと時間をかけて水にふやけた後であれば、特別なことをしなくても流れていく場合があります。
しばらく放置して様子を見るなら、2〜3時間がひとつの目安です。
節水トイレなどで流れる水の勢いが弱く、2〜3時間放置しても流れなかった場合に、一晩放置してから流れたというケースもあります。家庭内に複数のトイレがあるなど、つまり除去を急ぐ必要がない場合は、試してみるのも良いでしょう。
放置してはいけないケース
生理用ナプキンやペットシート、紙おむつのような高い吸水性を持つもの、吸水ポリマーを使用しているものが原因でつまった場合は、絶対に放置しないでください。
これらは水分を吸って膨張する性質があるため、時間が経つほど排水管内で大きくなり、つまり除去を困難にしてしまいます。
吸水性の高い異物を流してしまった場合は、可能であればビニール手袋をしてすぐに取り除きましょう。それが難しければ、専門業者に依頼するのをおすすめします。
早く除去しようと慌ててラバーカップを使用したり棒状のもので突いたりすると、原因の異物をさらに奥に押し込んでしまう可能性もあるので注意してください。
特に吸水ポリマーは水を吸うと大きく膨らむため、排水管の奥でつまりを起こすと大掛かりな除去工事になってしまう可能性があります。
また、つまりとともに水漏れが起きている場合も、早めに業者に依頼して対処してもらった方が良いでしょう。特に2階以上に設置されているトイレの場合、水漏れが階下漏水につながるとトラブルが拡大してしまいます。
自分でトイレのつまりを直せない時は水道業者に修理を依頼しよう
自分でトイレのつまりを直せない場合や、つまりの原因がわからない場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。プロがしっかりと対応してくれるため、安心です。
業者に作業してもらうメリットとデメリット
水道関連の専門知識と経験があるため、的確に対応してもらえることが大きなメリットです。つまりの原因が不明な場合でも、便器を外して確認したり、カメラ調査などで徹底的に調べたりしてもらえるため、原因を正確に特定できます。
つまりによる水漏れが発生した場合や、老朽化した排水管が原因となっている場合、排水管や排水ますの不良が原因となっている場合などでも、水道局指定の業者であれば根本的な原因から解消するように対応してもらえるでしょう。
デメリットは、業者が混み合っている場合があることです。特に冬場は凍結などの水道トラブルが多発するため、混み合うことが多いです。
また、中には事前に明確な見積もりを提示しなかったり、不安をあおって不要な工事を勧めたりする悪質な業者もいるため、業者選びには注意が必要です。
水道専門の業者が行うつまり解消作業
水道業者が行う専門的な作業では、奥の方で起きているつまりであっても、業務用の強力な薬剤や業務用ワイヤーブラシを排水管に使用することで解消が可能です。これはトーラーやドレンクリーナーなどと呼ばれ、家庭用のものとは段違いの強度と高い操作性があります。
また、業務用の真空式パイプクリーナーを使用し、圧力作業でつまりを除去することもあります。固形物や紙おむつなどがつまりの原因である場合は、圧力作業では対応できないため、便器自体を取り外して原因を取り除きます。
クラシアンでは作業料金8,800円(税込)からトイレつまりに対応しており、その価格帯での実績が多数あります。
つまりの原因を直接取り除く場合の便器の取り外し作業は29,040円(税込)からです。
自分で対応しようとして事態を悪化させてしまわないよう、つまりの場合は早めに相談・点検・見積依頼すると良いでしょう。
トイレつまりの修理費用・料金相場
トイレつまりの解消を専門の水道業者に依頼した場合、基本料金や作業費、出張費といった費用がかかります。基本料金の設定が無く作業費に全て含まれている場合など、業者により表記や料金体系は様々です。
症状にもよりますが基本料金は5,000~25,000円が相場となっています。本来水に流してはいけない固形物を流してしまい、便器を取り外さなければ原因を除去できない作業になってしまうと、数万円の手痛い出費になってしまいます。
また、トイレ排水だけのつまりではなく、排水管の破損や勾配不良などが原因で家全体の排水管がつまってしまっていた場合、排水管の交換や引き直しといった大掛かりな工事が必要です。
業者によっては「見積り料、出張費、夜間休日料金」などが別途かかることもあるので、料金表はよく確認しましょう。
トイレつまりの修理にかかる期間
修理にかかる時間はつまりの原因や程度によって変わりますが、軽度であれば30分から1時間程度で解消します。
一方で、便器の取り外し作業が発生すると、数時間かかってしまうことも考えられます。さらに、排水管の修理が必要という判断になった場合、調査や資材調達を行い、別の日に改めて工事を行うこともあります。
失敗しないトイレつまり修理業者の選び方
トイレつまり修理業者を選ぶ際には以下の項目について注目してみてください。

- 事前見積り
料金や工事内容の説明が十分になされていて、修理前に見積りを出し、追加料金の請求がないことが大切です。
稀に、不安を煽ったり過剰な修繕を求めたりする悪質な業者がいます。見積もりはきちんと書面でもらい、追加費用を求められた場合は安易に応じないようにしましょう。 - 対応スピード
水まわりトラブルは突然発生し、すぐに直したいということが多いもの。緊急時に対応してもらえるコールセンターや、全国ネットワークで休日や夜間でも駆けつけてもらえることも重要です。 - 実績・技術力
修理件数が多く豊富な対応実績があり、きちんと研修制度が整っている企業ほど信頼ができます。各自治体が認定する「水道局指定工事店」であることや「給水装置工事事業者」などの資格を持っているかにも注目してみてください。 - 接客マナー
スタッフの接客態度は信頼できるものでしょうか。誠実な説明をしているか、丁寧な対応をしているか。他人を自宅に入れることになるので、人間性も大切です。
再びトイレをつまらせないための予防方法
せっかくトイレのつまりを直しても、すぐにつまってしまっては意味がありません。そのため、トイレのつまりを直した後は、再発しないように予防することが大切です。以下では、再びトイレをつまらせないための予防方法を紹介します。
大量のトイレットペーパーを流さない

トイレットペーパーを適切に使用することも、トイレをつまらせないために有効です。一度に大量のトイレットペーパーを流そうとすると、狭い排水経路でつまりが起きてしまいます。もし大量の便も同時に流したのであればなおさらです。
大量の便を流す場合は同時にトイレットペーパーを流さないようにする、何度もトイレットペーパーを使用した場合は数回に分けて流すなど工夫することで、トイレがつまるリスクを大幅に下げることができます。
使用するトイレットペーパーの生産場所にも気を使ってみてください。インターネット通販や量販店などで格安で海外製のトイレットペーパーが売られていることがありますが、それらの中には水に入れても繊維がほどけにくい規格のものがあります。
スーパーや薬局で販売されている日本製のトイレットペーパーの方が比較的水の中でほどけやすくつまりにくいので、トイレットペーパー選びにも気を配りましょう。
「トイレに流せる○○」を流し過ぎない

トイレに流せるという触れ込みのものであっても、トイレットペーパーよりも厚手のものがほとんどのため、流さないほうが無難です。
もし、トイレに流せるお掃除シートなどを流したい場合は、1枚使ったら一度水を流すようにして、一気に複数枚は流さないようにしましょう。
おしり拭きやおりものシートにもトイレに流せるというものはありますが、これらはお掃除シート以上に分厚いため、極力流さない方が安心です。
トイレットペーパー以外のものは、たとえ流せるものであっても、複数枚を一気には流さないように気をつけ、可能な限り流さずにゴミ箱に捨てるようにしましょう。
水量不足に注意

トイレがつまる原因として、洗浄水の量や勢いが不足しているケースがあります。
トイレは「大」「小」「eco」などにより異なる水量で洗浄します。便器の鉢内から汚物やトイレットペーパーを排水口に流し込むにはある程度の水勢が必要ですが、流したい汚物やトイレットペーパーの量に対して水勢が不足している場合には、つまりが起こりやすくなります。
本来であればトイレの先の排水管まで押し流さなければならない汚物が、排水経路の途中に溜まってしまうからです。
節水になるのではないかと思い、便を「小」で流してしまう方もいるかもしれませんが、それはつまりを引き起こしやすい行為です。便やトイレットペーパーなどは「大」で洗浄しましょう。
小洗浄と大洗浄が分かれている場合は、それぞれをしっかり使い分けることがつまり予防に繋がります。「大」で洗浄しているのに水勢が弱い、あるいは最近弱くなったと感じる場合、タンク内の部品に不具合が起きている可能性があります。
部品の故障により、正常な量の水をタンク内に溜めることができず、水流が弱くなってしまいます。
定期的に掃除する

トイレつまり予防として、便器内や排水口付近を定期的に清掃するようにしましょう。
便器には、黒ずみや茶色っぽい汚れなど、様々な種類の汚れが付着しています。これらの汚れはそれぞれ原因が違い、黒ずみはカビや雑菌が原因のことが多く、塩素系のトイレ用洗剤で落とすことができます。
しかし、茶色や黄色っぽい色をしている尿石の汚れは塩素系の洗剤ではなく、酸性の洗剤でなければ落とせません。
今まで酸性の洗剤を使って掃除をしたことがない場合、便器や排水管の見えない部分に尿石が溜まっているおそれがあります。
尿石は時間の経過とともに硬くなるだけでなく、蓄積していくとトイレつまりの原因にもなります。
トイレつまりを予防するためにも定期的な清掃を怠らないようにしましょう。
まとめ
トイレつまりは、「なんとなく流れが悪いな」という状態から流れなくなってしまうこともあれば、ある時突然発生することもあります。
トイレつまりの原因は様々あり、中には自分で気づくことが難しいケースもあります。また、ここで紹介した解消方法は、つまりの程度ややり方によっては、解消しなかったり、事態を悪化させる可能性もありますので、自分で直すことが難しい場合や原因がわからない場合は、無理に直さず、専門業者に相談することがおすすめです。
また、普段からつまりが起こらないようにするためには、推奨のトイレットペーパーを適量で使う、便器に落としてしまう可能性のあるものはトイレに持ち込まない、そしてメーカー指定の水量で流すという点に注意しましょう。
なお、あらかじめ信頼のおける専門業者を探しておくと、トイレつまりが起こった時に慌てることがなくなります。
トイレ以外にも浴室やキッチンなど、水まわり全般でトラブルが起きた時のためにも探しておくと良いでしょう。
>>【トイレつまりを解決】信頼できるトイレ修理業者は水道局指定工事店?料金相場も解説はこちら
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