タンクレストイレのデメリットとは?後悔しないために知っておきたい選び方と費用
タンクレストイレのデメリットとは?後悔しないために知っておきたい選び方と費用
近年人気を集めているタンクレストイレには、初期費用の高さや設置場所の制限などの課題が存在します。この記事では、後悔しないために知っておきたいポイントや工事費用などを解説します。
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クラシアン編集部
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タンクレストイレのデメリットとは?後悔しないために知っておきたい選び方と費用
タンクレストイレは、シンプルなデザインと省スペースな点で人気を集めている新しいスタイルのトイレです。しかし、従来のタンク式トイレと比べて大きく異なる要素が多いため、導入を検討する際は注意が必要です。
この記事では、タンクレストイレの基本的な特徴から、あまり知られていないデメリット、選び方のポイント、さらにはリフォーム時の費用や注意点まで詳しく解説します。タンクレストイレ選びの際に、ぜひ参考にしてください。
タンクレストイレとは?
タンクレストイレは、従来型のトイレに見られる背面の大きな貯水タンクを必要としない、新しいスタイルのトイレです。その名の通り「タンクレス」とも呼ばれており、近年の住宅やオフィスビルで採用が増えています。
従来型のトイレは、便器の背後に設置された貯水タンクに水を貯めておき、レバーを操作してその水を一気に流し出す仕組みです。一方、タンクレストイレは、配管内の水圧や機械的な力を利用して洗浄を行うため、大きな貯水タンクを設置する必要はありません。
近年の住宅事情で、限られた空間を有効活用したいというニーズが高まる中、タンクレストイレは特に注目を集めています。壁面にすっきりと収まるミニマルなデザインは、モダンな空間づくりを可能にし、トイレ全体の印象を大きく変えることができます。
多くの魅力があるタンクレストイレですが、実際には使い勝手やコスト面など従来型とは異なるデメリットも存在するため注意が必要です。タンクレストイレの特性をしっかりと理解したうえで、自分の生活スタイルや予算に合った選択をしましょう。
タンクレストイレのメリットとは?
タンクレストイレの大きなメリットは、省スペースに設置できることです。従来型のような大きなタンクを必要としないため、狭いトイレでも設置が可能です。
また、デザイン性の高さも魅力のひとつです。シンプルでモダンなデザインは、インテリアにこだわる人から人気を集めています。
さらに、タンクレストイレは節水効果に優れている点も強みです。多くのタンクレストイレでは最新技術が採用されているため、水を効率よく使用できるよう作られています。従来型のトイレよりも節水性能が高く、長期的なコスト削減につながります。
タンクレストイレのデメリットとは?
タンクレストイレを選ぶ際には、デメリットも十分に理解しておくことが大切です。以下では、タンクレストイレ導入時の代表的なデメリットを解説します。
初期費用が高い
タンクレストイレの最大のデメリットとして、初期費用の高さがあげられます。タンクレストイレの価格は安くても工事費込みで15万円前後、上級モデルでは40万円を超えるケースもあり、タンク式トイレの9万円〜15万円と比べると大きな差があります。
導入時の費用もタンク式トイレと比較すると高くなることもあるため注意が必要です。
(クラシアンなら基本工事費はトイレの種類に関わらず同一料金となります)
水圧が低いと設置できない
従来型のトイレより設置のハードルが高い点も、タンクレストイレのデメリットです。タンクレストイレは排水の仕組み上、ある程度の水圧を必要とします。そのため、水圧が低い地域や上層階に住んでいる場合には、十分な洗浄力が得られない可能性があります。
導入前に専門業者による水圧チェックを行い、必要に応じて増圧ポンプの設置も検討しましょう。
電気代がかかる
タンクレストイレは節水効果に優れる反面、電気代が高くなる可能性があります。多くのタンクレストイレは、温水洗浄便座や脱臭機能など、電気を使用する機能があるためです。
一方、10年以上使用しているウォシュレットなどの温水洗浄便座からの交換であれば、電気代が下がったり、ほぼ電気代が変わらなかったりする場合もあります。
契約している電力会社等により変動しますが、一般的には年間で3,000円(※)前後の電気代が掛かると考えられます。年間消費電力はメーカーのカタログに掲載されている場合も多いため、チェックしてみると良いでしょう。
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める(令和4年7月22日改定分)新電力料金目安単価「31円/kWh(税込)」を元に、各メーカーが公開する年間消費電力から算出。
故障時の修理費が高い
タンクレストイレは複雑な内部構造を持っているため、故障した際の修理費用が高くなることがあります。特に故障部分が見つけにくい場合や、専門的な部品を使用している場合は、修理代が高くなりやすいです。
導入後のトラブルに備えて、アフターサービスが充実したメーカーや施工業者を選択し、修理時の負担を軽減しましょう。
設置場所に制限がある
タンクレストイレは設置場所に制限があるため、全てのご家庭で導入できるとは限りません。水圧や配管の状況、電源の引き込みなど、設置する場所の条件に合わない場合には、リフォームが必要になります。
事前に専門家による現地調査を行えば、必要な工事の範囲や対策を明確にできます。既存の配管状況に合わせた最適なモデル選びや適切な改修工事を行うことで、多くの場合は設置が可能です。
タンクレストイレを選ぶ際のポイント
タンクレストイレ選びで重要なポイントは、以下の通りです。
- 水圧を確認する
- 機能とデザインを重視する
- 費用を把握する
それぞれ詳しく解説します。
水圧を確認する
タンクレストイレの性能を最大限に発揮させるためには、十分な水圧の確保が不可欠です。設置前に水道業者に依頼して水圧チェックを行い、快適に使用できるか確認しましょう。
水圧が基準値を下回る場合は、増圧ポンプの設置を検討するか、従来型のタンク式トイレを選択する必要があります。
機能とデザインを重視する
現代のタンクレストイレは、温水洗浄や自動開閉、脱臭機能など、多彩な機能を備えています。自分の生活スタイルに合わせて、必要な機能を見極めることが重要です。節水機能や静音設計、バリアフリー対応など、長期的な使用を見据えて機能面を検討しましょう。
デザイン面では、直線的でモダンなスタイルから、柔らかな曲線を活かしたデザインまで幅広い選択肢があります。浴室やトイレ空間の雰囲気に合わせて、自分のニーズを満たすモデルを選びましょう。
費用を把握する
タンクレストイレを導入するにあたって、本体価格に加えて設置工事費や将来的な維持費用まで考慮する必要があります。設置場所の条件によっては追加工事が発生する可能性もあり、電気代などのランニングコストも含めた総合的な予算計画を立てることが大切です。
タンクレストイレとタンク式トイレのどちらを選ぶべき?
タンクレストイレとタンク式トイレは、それぞれに特徴があるため、どちらを選ぶかは生活スタイルや予算によって判断が必要です。
タンク式トイレは、一般的に価格が手頃で、構造がシンプルなため修理やメンテナンスが簡単な点が魅力です。特に予算を重視する方や、シンプルな機能で十分という方には、タンク式トイレが適しているでしょう。
一方、タンクレストイレは省スペース性と高いデザイン性を兼ね備え、最新の機能を搭載したモデルが豊富です。特にインテリアにこだわりたい方や、限られた空間を有効活用したい方におすすめです。
また、温水洗浄や自動開閉など、快適な機能が標準装備されているモデルも多いため、トイレを快適な空間に変えたい場合にも適しています。
タンクレストイレのリフォーム費用と注意点
タンクレストイレの導入を決めた後は、具体的な費用の把握と設置に関する注意点の確認が必要です。以下では、リフォームにかかる具体的な費用と、工事を行う際の重要な注意点を詳しく解説します。
リフォーム時の費用
タンクレストイレの設置費用は、基本的な工事費用を含めて15万円から40万円程度が一般的です。ただし、この費用は設置環境や選択するモデルによって大きく変動します。
既存のトイレからの交換となる場合は、配管の移設や補修工事が必要になる場合もあり、追加の工事費用が発生する可能性があります。信頼できる業者に依頼して、事前に詳しい見積もりを取りましょう。クラシアンならお見積もり無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
リフォーム時の注意点
タンクレストイレの設置の際は、既存の水まわり環境との適合性を慎重に確認しましょう。特に水圧が基準値を下回る場合は、追加の配管工事が必要となる可能性があるため注意が必要です。
また、温水洗浄便座や自動開閉機能などの電気系統の機能を使用する際は、新たな電源工事が必要になることもあります。これらの条件は自己判断が難しいため、専門家による事前の現地調査で確認しておきましょう。
まとめ
タンクレストイレの省スペース性とデザイン性は魅力的ですが、導入に際してはデメリットをしっかりと理解することが重要です。設置環境や予算、必要な機能を総合的に検討し、事前に水圧や配管状況の確認を行いましょう。
工事に関しては、豊富な実績を持つ信頼できる業者を選ぶことがポイントです。クラシアンは年間70万件以上の施工実績を誇り、有資格の専門スタッフによる安全な施工を全都道府県で提供しています。
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