【トイレのつまり】スッポンで治らない場合の原因と対処法
【トイレのつまり】スッポンで治らない場合の原因と対処法
トイレのつまりを治す際に必要な道具といえばスッポン(ラバーカップ)です。しかし、スッポンを使っているのになかなかつまりが治らないこともあり、どうすれば良いのか困ってしまうこともあるのではないでしょうか。 今回は、トイレのつまりがスッポンで治らない場合に考えられる原因と、つまりを解消するためのスッポンを使わない方法について解説します。
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クラシアン編集部
記事公開日:
トイレのつまりがスッポンで治らない原因
大抵の場合、トイレットペーパーのつまりはスッポンを使用することで治ります。しかし、スッポンを使っても治らない場合、どんな原因が考えられるのでしょうか。
スッポンを使ってもつまりを改善できない場合に考えられる原因をご紹介します。
トイレとスッポンのタイプが合っていない
スッポンには、和式用と洋式用があり、便器のタイプによって使い分ける必要があります。スッポンを使ってもトイレのつまりが治らない場合は、スッポンがトイレに合ったタイプではないのかもしれません。
一般的に、「スッポン」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、和式用のスッポンではないでしょうか。和式用のスッポンは、カップの底が平らになっており、ラバーの内側がお椀のような形状になっています。
それに対して洋式用のスッポンは、カップの底に出っ張りがあり、和式用とは形状が異なります。
洋式タイプのトイレに和式用のスッポンを使っても、きちんとつまりを解消することはできないため、自宅のトイレに適したタイプを選び、購入することが必要です。特にネット上で購入する際は、注意してください。
ネットで販売されているもののなかには、「和式用」「洋式用」ときちんと記載されていないものや、両方のタイプに使えるかのように説明されているものも多くあります。ネットで購入する際は、商品のキャッチコピーだけでなく写真や説明の詳細をよく確認して選ぶことが大切です。
スッポンの使い方を間違っている
トイレに適したタイプのスッポンを使っていても、スッポンの使い方が間違っていると、つまりを解消することはできません。
正しい使い方を紹介しますので、スッポンの使い方が間違っていないか確認してみましょう。
- 便器内の汚水が周囲に飛び散って汚さないように、床に新聞紙やビニールシートなどを敷く。
- 便器内の水位が高い場合は、バケツや灯油ポンプなどを使って水を排出する。便器のフチから10㎝程度水位が低くなるようにする。逆に水位が低すぎてもつまりが解消できないので、その場合は水を足す。
- 便器の排水口にスッポンが水平になるようにおき、ゆっくりと押し込む。このとき、ラバー部分が真空状態になるように、しっかりと押し込んで排水口部分に密着させる。
- 力を入れて、スッポンを一気に引き抜く。
- スムーズに排出されるまで、スッポンを「押し込んで引き抜く」を繰り返す。
- バケツで水をゆっくりと流してみて、つまりが解消されたか確認する。
スッポンは、押すときではなく、引くときに力を入れるのがポイントです。真空状態から引き抜く際の圧力によってつまったものを取り出すので、押す際は力を入れる必要はありません。
一気に力を入れて引き抜くと、内部でつまったものを取り除けて、つまりを解消できます。
スッポンでは取り除くことができないものがつまっている
スッポンを使ってもつまりが治らない場合、スッポンでは取り除けないものがつまっている可能性があります。
例えば、スマートフォンや筆記具、子どものおもちゃなどの水に溶けないような固形物がトイレにつまると、スッポンでは取り除けません。逆に、スッポンを使用することでつまった固形物が排水管の奥に入ってしまうことも考えられるため、注意が必要です。
また、紙おむつやナプキンなど水を吸収して膨らむような大きなものも、スッポンでは取り除くことが難しいでしょう。
さらに、長年の汚れが蓄積してトイレの排水管につまりが起きている場合も、スッポンではつまりを解消することはできません。この場合は、高圧洗浄機や洗剤などを使って排水管内部にこびりついた汚れをしっかりと取り除く必要があります。
トイレのつまりがスッポンで改善できない場合の対処法
スッポンを使ってもトイレのつまりが治らない場合、以下の方法を試してみましょう。
時間を置いてみる
トイレットペーパーや水に流せるウェットティッシュ、排泄物などが原因のつまりであれば、時間を置くことで自然と解消する可能性があります。
スッポンを使用してみたものの、つまりが解消されない場合は、いったん放置してみるのもひとつの方法です。2~3時間を目安に時間を置いてみましょう。
時間を置いている間につまっていたものが分解されて、スムーズに流れるようになるかもしれません。
ただし、固形物によっては、分解に時間がかかることがあるので、もう少し時間を置く必要があります。便器内の様子を見て、少しずつでも水が流れるようであれば時間を置くことで治る可能性が高いので、さらに時間を置いてみると良いでしょう。
お湯を流してみる
トイレットペーパーのような水に溶けるものがつまった場合は、お湯を流すことでつまりを簡単に解消できることもあります。トイレが流れなくなったときは、お湯をバケツ一杯に用意して流してみると良いでしょう。
この場合、お湯の温度でつまりを解消するというよりも、一気にお湯を流すときの水圧を利用してつまりを取り除きます。
お湯でつまり解消を目指す際には、以下のポイントを守ることが大切です。
- 便器内に水が溜まっているなら、汲みだして少なくしておく
- お湯の温度は50℃程度にする(温度が熱すぎると、便器にヒビが入るおそれあり
- つまりが解消するまで、何度か繰り返す
- お湯は排水口に向かって一気流し込む
- 再度お湯を流す際は、1時間程度時間を空ける
薬剤を使ってみる
スッポンでつまりが治らない場合、薬剤を使ってみることもできます。
トイレットペーパーや排泄物、長年の汚れの蓄積によるつまりの場合は、トイレのつまりに有効な薬剤や洗剤を使用することでつまりを解消できる可能性が高いです。薬剤によっては非常に強力なものもあるため、室内を換気し、ゴーグルやゴム手袋を着用のうえ使用するようにしましょう。
トイレがつまっているからといって、一般的な家庭用の液体パイプクリーナーを使うのは控えてください。
家庭用のパイプクリーナーは、キッチンや浴室などの排水口のヌメリを除去するものです。髪の毛などのタンパク質を分解することはできても、トイレットペーパーを溶かすことはできず、トイレのつまりを治すことはできません。
また、それらのパイプクリーナーはトイレの便器用に作られていないため、便器や排水管にダメージを与えるリスクもあります。
スッポン以外の道具を使ってみる
スッポン以外にもトイレのつまり解消に効果的な道具はあります。スッポンでつまりを解消できなかった場合は、以下の3つも参考にしてみてください。
・ローポンプ
スッポンよりもつまり解消力が高いローポンプだと、しつこいつまりも解消できる可能性が高いです。
ローポンプを使う際も、スッポンと同様に給油ポンプやバケツなどを使って水位を下げ、便器周りを新聞紙やビニールシートなどで養生しておきましょう。レバーの押し引きを繰り返して、つまりを解消します。
ローポンプは力がなくても使いやすいものの、スッポンと比べてサイズが大きく、しかも1万円以上と費用が高いのがデメリットです。わざわざ購入するよりも、専門の業者へ依頼したほうがスムーズに解消できます。
・ワイヤー式パイプクリーナー
排水管の中のような狭い場所を掃除するのに便利なのがワイヤー式パイプクリーナーです。ワイヤーの先端にはブラシやバネが装着されており、そこでつまりの原因物質を押し流したり、細かく削ったりすることができます。但し、便器内は複雑なトラップ構造になっているので、便器トラップ部にワイヤーが引っ掛かり抜けなくなったり、便器に傷がついてしまう恐れがあるので、あまりおすすめできる方法ではありません。
・針金製のハンガー
針金製のハンガーがあれば、ワイヤー式パイプクリーナーのように使うこともできます。
ハンガーはフック周辺をペンチで切断して、先端を丸い輪にし、奥までゆっくりと押し込みます。何かに当たったら、それがつまりの原因の可能性が高いので、小刻みに動かして削っていきましょう。こちらもトラップ部にハンガーが引っ掛かったり、便器に傷がつく恐れがあるので、この手法を試す場合は慎重に作業しましょう。
ある程度、つまり部分が小さくなったら、バケツなどで水を流してみます。水がスムーズに流れるようなら、つまりが解消されたといえます。
それでも解決しない際は専門業者への相談がおすすめ
ここまでで紹介した方法をやってみたにもかかわらず、つまりが治らない場合は、なるべく早く専門業者に相談することが大切です。
つまりを放置してしまうと、排水管へのダメージや水漏れなどトイレの故障につながります。自然と治ることはなかなか難しいため、すぐに専門業者に依頼しましょう。
クラシアンなら365日受付に対応しております。トイレのつまりの作業料金の目安は8,800円からとなっております。
お見積もりも無料で行いますので、お見積もり・ご相談はクラシアンにお気軽にご相談ください。
まとめ
トイレのつまりがスッポンで治らない場合、今回紹介した内容を参考にスッポンのタイプは間違っていないか、使い方に問題がないか確認してみましょう。そもそも固形物がつまってしまっている場合は、スッポンでは取り除くことが難しいため、ほかの方法でつまりを解消する必要があります。但し、やり方を誤ると詰まりの状況が悪化したり、便器を傷つけてしまったり、トラブルを大きくしてしまう可能性があるので注意が必要です。
いろんな方法を試してみてもつまりが解消されないようなら、専門業者に依頼して、すぐに問題を解消することが大切です。
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