バリウム後の便がトイレで流れない…。原因と対処法を紹介
バリウム後の便がトイレで流れない…。原因と対処法を紹介
【クラシアン】胃や食道などのレントゲン検査では、造影剤であるバリウムを飲みます。バリウム検査の後の便は、通常と異なり特殊です。中には「トイレが流れなくなる」と聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。今回は、バリウム後のトイレで便がつまったときの対処法や予防策などをご紹介します。
クラシアン編集部
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バリウム便がなかなかトイレで流れない3つの理由
バリウムは、胃や食道などのレントゲン検査を受ける際に消化器官内を撮影しやすくするためのものです。バリウムを使用した検査のあとには、バリウムが混ざった白い便が排せつされます。
バリウムを含む便は、通常の便と比べて付着しやすいためトイレに流れにくいです。トイレをつまらせる原因になることもあります。バリウム便がうまく流れない3つの理由を見ていきましょう。
固形化しやすいため
バリウムは、液体として体に含みますが、金属製で固まりやすい性質をもつことから、胃の内容物と合わさり固形の便として排出されます。通常の便よりも固いだけでなく、排出されるまでに時間がかかるほど固くなることから、トイレに流れにくいのです。
粘着性が高いため
バリウムは、固形化しやすく水よりも重量があることから、トイレに沈みやすいです。さらに粘着性も高いため、トイレに沈んだバリウム便が底に付着してしまいトイレが流れにくくなることがあります。
節水型のトイレと相性が悪いため
少ない水で利用できる節水型のトイレが普及しています。通常の便であれば節水型でも流れますが、バリウムが混ざった便は通常の便よりも固く粘着性があるため、節水型のトイレと相性が悪いです。
少量の水で流す節水型のトイレは水の勢いが弱まってしまうことから、バリウム便がうまく流れないことがあります。
バリウム便がトイレで流れないときの対処法
バリウム便がトイレに付着して流れない場合の対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。3つの対処法をご紹介します。
トイレブラシで取り除く
ひとつは、トイレ掃除用のトイレブラシを使う方法です。トイレブラシで便が付着している部分をこすります。便とトイレの便器の境目をねらって、はがすようにこするのがコツです。バリウム便は粘着性があるため、はがれるまでに時間がかかることもあります。
この方法は、トイレに付着したバリウム便が微量の場合に有効です。付着物が多いときにトイレブラシを使って落とそうとするとトイレをつまらせる原因になる可能性があります。また、便の付着範囲が広がることもあるため注意しましょう。
ぬるま湯で流し込む
ぬるま湯を使ってバリウム便をやわらかくし、トイレに流れるようにする方法もあります。まずは、湯沸かし器などを使って、40~50度くらいのぬるめのお湯をバケツなどに用意しましょう。
ぬるま湯を用意したら、バリウム便が付着している場所に向けてお湯を流し込んでいきます。トイレの水が濁ってきたら溶けてきている証拠です。
付着したバリウムが溶けて流れるまで、ぬるま湯をバリウム便にかける手順を何度か繰り返します。ぬるま湯である程度付着が取れたら、先に紹介したトイレブラシできれいに落としていきましょう。
割りばしで物理的に取り除く
目に見えるバリウム便の塊を取り除きたいときは、割りばしを使った方法が有効です。割りばしでほぐすようにして、少しずつ便器から便をはがしていきます。
なお、割りばしはあくまで便をはがすために使用して、割りばしで便器は直接こすらないようにしましょう。便器の傷の原因になることがあります。
水道局指定工事店のクラシアンでは、トイレのつまり除去にも対応しています。手作業での除去が難しい場合はご相談ください。
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バリウム便によるトイレトラブルを未然に防ぐには?
ここまで、バリウム便が付着してトイレが流れにくいときの対処法をご紹介しました。しかし、実際に付着したあとに取り除くのは大変です。
バリウム検査をする場合は、できるだけバリウム便が便器に付着しないよう予防策をとっておくのも良いでしょう。ここでは3つの予防法をご紹介します。
トイレットペーパーを活用する
ひとつは、トイレを利用する前に、トイレットペーパーを敷く方法です。トイレットペーパーでワンクッションはさむことで、バリウム便が便器に直接触れずに済みます。トイレットペーパーに付着させることで、便器への付着を防止できるでしょう。
さらに、便の上からトイレットペーパーをかぶせるように置くことで、流れる際に便が付着するのを防止できます。ただし大量にトイレットペーパーを使うとトイレのつまりの原因になるので注意しましょう。
トイレットペーパーの代わりに、水に溶けるトイレ掃除用のシートを利用する方法もあります。
いつもより多めの水や下剤を飲む
便が付着するのを直接防止する方法ではありませんが、バリウム検査後に多めに水を飲んだり、下剤を飲んだりするのも予防策になります。
バリウムは体内にとどまる時間が長いほど固まりやすくなるためです。固まったバリウム便は便器に沈んで付着しやすくなります。
早期にバリウムを含んだ便を排せつできれば、便器への付着もある程度予防できるだけでなく、体への負担も少ないです。医療機関での案内を守って、水や下剤を摂取しましょう。
非常用の簡易トイレを使う
バリウムを飲んだときだけ通常のトイレを使用せずに、非常用の簡易トイレを使用する方法もあります。簡易トイレを事前に準備していれば、トイレの付着を気にすることなく排せつできるでしょう。ただし、簡易トイレの処分方法は自治体で異なるため確認しておく必要があります。
バリウムが流れないときの注意点
トイレに付着したバリウムが流れないときの注意点をふたつご紹介します。
自然に流れるのを待つのはNG
通常の便のようにいつか流れていくだろうと放置するケースもありますが、バリウム便が自然に流れるのを待つのはおすすめしません。微量であれば少しずつでも流れていくため問題ありませんが、ある程度付着したものを放置するのは良くないです。
粘着性の高いバリウムは一度付着すると、ブラシでこするなどの刺激を与えないと完全に取り除けないことがあります。また、バリウム便がトイレの奥に付着したまま放置されてしまうと、トイレットペーパーが引っかかってトイレのつまりを引き起こしやすいです。
付着の度合いにもよりますが、バリウム便が付着したら取り除くなどの対処をするのが望ましいです。
対処法によっては便器を傷つけることがある
バリウム便がトイレに付着して流れないときの対処法をいくつか紹介しましたが、やり方を間違えると便器を傷つけるおそれがある点には注意しましょう。
例えば、金属製のタワシなどで強くこすると、便器に傷が付くことがあります。
ぬるま湯を流す方法を取り上げましたが、温度調整を誤って熱いお湯を流し込むと便器がひび割れてしまうこともあるでしょう。
さらに、適切な対処ができず、便器の奥や排水路にバリウムが付着するとつまりの原因になることがあります。奥に付着するとなかなか解消できないので、自分で対処する際には十分な注意が必要です。
バリウム便を除去することによる便器の傷やつまりが気になるときは、プロの業者に依頼する方法もあります。
クラシアンは、トイレのつまりを始め突然の水トラブルに対処できる専門業者です。24時間受付365日、日本全国の地域に対応しています。お見積り、キャンセル料も無料で安心してご利用いただけますので、お急ぎの際もぜひお問い合わせください。
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まとめ
バリウム検査後の便がトイレにつまったときの対処法として、トイレブラシでこするなど自分でできる対処法もあります。しかし、自分で取り除こうとするとトイレを傷つけたり、うまく取り除けなかったりすることもあるでしょう。バリウム便の除去に水回り修理の業者を活用するのも方法のひとつです。
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