キッチンの換気扇掃除で清潔な調理環境を維持しよう
キッチンの換気扇掃除で清潔な調理環境を維持しよう
【クラシアン】毎日使うキッチン・台所。換気扇やレンジフードは、掃除を後回しにしがちな場所です。しかし汚れが蓄積してしまうと掃除がさらに大変になり、不衛生になることも。汚れの特性に合わせたやり方を知り、少しでも掃除の負担を減らしましょう。
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クラシアン編集部
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キッチンの換気扇を取り外して自分で掃除する方法
キッチンの換気扇は年末の大掃除の時にしか掃除をしていない……という人もいるかもしれません。冬の換気扇掃除は大変で、あまり頻繁にはやりたくないという印象を抱いていませんか? 蓄積した油汚れを年末の大掃除でいっぺんに落とそうとするのは、負担が大きく非効率。キッチンの換気扇掃除のポイントをご紹介しますので、できれば3カ月に1回程度の頻度で掃除できるよう、トライしてみてください。
換気扇の汚れ放置が招く4つのトラブル
汚れた換気扇を使い続けているとどうなるのでしょう。キッチンの換気扇汚れを放置していると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
換気機能が低下する
換気扇フィルターやファンに汚れが蓄積していると、十分な吸気・排気ができなくなります。油料理や魚料理の際にニオイが充満したり、石油ストーブやガスファンヒーターを使用時の換気が不十分になったりするかもしれません。
汚れが蓄積したファンを駆動させるのに余計なエネルギーを消費するため、電力・電気代も無駄遣いすることになります。
室内がベタベタになる
換気が不十分になると、料理の際に発生する“油煙”をうまく排気できません。油煙とは油と水蒸気が混ざり合った湯気のこと。換気扇が機能していないと、キッチンだけでなくダイニングやリビングにまで油煙が広がってしまうのです。すでにカップボードや調理家電、壁紙がベタベタになっていませんか? それを放置していると、拭いても落ちない黄ばみとなってしまいます。
ホコリやダニ・カビが発生する
換気扇が機能し十分に換気ができていれば、室内の湿度が下がると同時にホコリは屋外に排気されます。しかし換気ができていないと、キッチンが高湿度状態に。ホコリも室内に蓄積し、ダニやカビが発生する温床となってしまうのです。
また、換気扇に汚れやホコリが付着したまま使用していると、調理中の鍋の中やガスコンロ周辺に落下してくることがあり不衛生です。
異音の発生や換気扇の故障を招く
ファンに負荷がかかった状態で換気扇を使用し続けていると、回転のバランスが悪くなりモーターから異音が発生する場合が。換気扇自体が故障してしまうと、部品だけでなく換気扇本体の交換が必要になるケースも考えられます。
なお、クラシアンでは換気扇の清掃サービスは行っていませんが、故障した換気扇の交換・キッチンリフォームを承っております。ご相談・お見積もりは無料なので、ご検討の際はお気軽にお問い合わせください。
キッチンの換気扇の2つの種類
キッチン・台所で使用されている換気扇は、主に「シロッコファン」「プロペラファン」の2種類です。
シロッコファン
「レンジフード」と呼ばれることが多いシロッコファン。室内から吸い込んだ空気を、ダクトを通じて屋外へと排出します。ダクトを使用するため外壁に面していない場所でも設置できるので、マンションに多く採用されています。ガスコンロの上に覆い被さるように設置することができ、油煙をキャッチしやすいのが特徴です。
プロペラファン
「いわゆる換気扇」というイメージのプロペラファン。屋外に面した壁に設置され、吸い込んだ空気を直接屋外に排出します。排気能力はシロッコファンよりも高く、シンプルな形状なので自分で掃除しやすいというメリットも。屋外の風の影響を受けるので、強風が吹く可能性のあるマンションの高層階には向いていません。
キッチンの換気扇掃除に必要な道具
まずはキッチンの換気扇掃除に必要となる基本的な道具を揃えます。
- 油汚れ用洗剤(アルカリ性洗剤)
- 大きめのゴミ袋
- 掃除用ブラシ(使い古しの歯ブラシ)
- 割り箸または不要なプラスチックカード
- 雑巾
- 古新聞(無ければゴミ袋)
- ゴム手袋
- 目を保護するためのメガネやゴーグル
- マスク
なお、アルカリ性の洗剤は、アルミ・銅・真鍮素材には使用できません。油や熱で塗装が傷んでいる箇所やフッ素コート製品も傷める場合があるため、掃除の際はご注意ください。
キッチンの換気扇掃除の準備と注意点
自分で安全に換気扇を掃除するために、必ず気をつけなければならないポイントがあります。
必ず換気扇の電源を切り、コンセントを抜く
掃除中に誤って換気扇が作動してしまうと、ケガをしてしまいます。危険がないよう、換気扇の電源はオフにしてコンセントから電源プラグを外しておきましょう。
ガスコンロをロックする
誤って点火してしまうことが無いよう、ガスコンロの元栓を閉めます。元栓の場所がわからなければチャイルドロックを設定。チャイルドロック機能がない場合は、作動しないように電池を抜いておきます。IHクッキングヒーターはメインスイッチをオフにしましょう。
周囲を保護(養生)する
掃除中に汚れや洗剤が落ちたり、汚れた部品を置いて汚れたりしないように、換気扇の下やキッチンの調理台・周囲の床に古新聞を敷きましょう。古新聞が無い場合、ゴミ袋や汚れても良いビニールシートで代用します。
換気しながら掃除する
換気扇掃除の際にはキッチンやダイニングの窓などを開けます。2カ所以上の窓を開けて空気の流れを作ると良いでしょう。
保護アイテムを着用する
洗剤の飛沫が目に入らないようメガネやゴーグルで目を保護し、手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用します。ホコリなどが気になる方はマスクもしておきましょう。
安定した足場を用意する
換気扇は高い位置に設置されているため、十分に安定した体勢で作業ができない場合は転倒する危険があります。作業中の安全を確保するため、安定した足場を用意しましょう。
キッチンの換気扇掃除のやり方
① 取り外しできる部品を外す
フィルターやファンなど、取り外しができる部品を外します。ここでは一般的な取り外し方法をご紹介しますが、タイプにより異なるので取扱説明書やメーカーのホームページをご参照ください。
シロッコファン
シロッコファンにも「深型(ブーツ型)レンジフード」と「薄型(整流版付)レンジフード」の2タイプがあります。深型はファンを隠すように全面にフィルターが設置され、薄型ではフィルターを覆うように金属板(整流板)が設置されています。フィルターや整流板は、スライドさせたりつまみを外したりするだけで、簡単に取り外しできるものがほとんど。整流板には油がたまっている場合があるので気をつけましょう。
フィルターを外すと見える、縦長の羽根がたくさんある円筒型の部品がシロッコファン。その手前にある円形パーツを留めている蝶ネジを外し、シロッコファンの中心部のネジを回して、落下しないように気をつけながらネジとファンを取り外します。細かいネジなどのパーツは、紛失しないようにコップや小皿などに入れておきましょう。
プロペラファン
フィルターがあるタイプはフィルターを手前に引っ張って取り外します。ファンの中心部で羽根を固定しているネジ状のパーツ(スピンナー)を回し、ファンと周囲のパネルをはずします。引っ張っても外れない場合は無理をせず、その場で自分でできる範囲の掃除にとどめるかハウスクリーニング業者に相談しましょう。
② 取り外した部品を洗う
取り外した部品をシンクで洗います。こびりついた汚れは割り箸や不要になったプラスチックカードなどでこそげ落としてから、アルカリ性洗剤をスプレーして5分ほど置きます。汚れが浮いたら水で洗い流し、水気を切ってしっかりと乾燥させます。
③ ガンコな油汚れの洗い方
長期間にわたり掃除をしていなかった場合や汚れがひどい場合はつけ置き洗いが有効です。ゴミ袋に50〜60℃のお湯を入れ、アルカリ性洗剤を溶かします。お湯1リットルに対し、市販の油汚れ用洗剤であればスプレー30回噴射、セスキ炭酸ソーダであれば大さじ2程度が目安。洗剤を溶かしたお湯に部品をすべて浸して、1〜2時間程度つけ置きしましょう。その後お湯の温度を下げてから取り出し、洗い流します。ファンやフィルターなどの細かい部分の汚れは、ブラシや割り箸などを使って落としましょう。
④ 取り外しできない部品は拭き掃除
レンジフードや取り外しできないファンなどは、雑巾に洗剤を染み込ませて掃除します。高い位置に直接スプレーすると飛沫が目に入る恐れがあるので、絶対にやめましょう。その後水拭きし、十分に乾かします。
⑤ 部品を戻して組み立て直す
換気扇は電化製品なので水分はNG。カビの原因にもなりかねません。丸洗いした部品や水拭きした部分は乾拭きして乾かしてから、取り外した時と逆順に組み立てましょう。
キッチンの換気扇掃除方法まとめ
- 換気扇の汚れを放置するとトラブルにつながる
- キッチンの換気扇は比較的容易に取り外しできる
- 外せる部品はアルカリ性洗剤で丸洗いする
- 部品は十分に乾かしてから組み立て直す
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