家庭用井戸ポンプの設置方法と費用!メリットとデメリットを解説
家庭用井戸ポンプの設置方法と費用!メリットとデメリットを解説
【クラシアン】水道の民営化や災害のニュースが続き、井戸ポンプを検討する方は今後増えるかもしれません。自宅に井戸がある生活には、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?井戸ポンプの設置に関する基本情報をまとめます。
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クラシアン編集部
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家庭用井戸ポンプを設置するための基礎知識
昔から生活用水として使われてきた井戸も、インフラの発達により今では少なくなりました。しかし、水道の民営化や災害などのニュースが続き、新たに検討される事も増えてきています。 自宅に井戸を設置すると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
このコラムでは、井戸ポンプ導入を検討されている方や興味がある方に向けて、井戸ポンプの設置方法と費用、メリット・デメリットについてご紹介します。
ポンプを設置する前に知っておこう!井戸の種類と特徴
家庭用の井戸には大きく分けて2つのタイプがあり、どちらの井戸が使えるかは、専門業者による調査が必要です。
浅井戸
硬い岩盤の上にある地下水を利用する10m程度の深さの井戸で、主に家庭菜園やガーデニングなどの生活雑用水に使用されることが多いです。水質等の基準をクリアしていれば生活用水として使用もできます。岩盤を掘削しないため、比較的少ない予算で設置できます。
深井戸
通常30mより深い岩盤の下の地下水からくみ上げる井戸で、水温は一年中15~17℃くらい。水質や水量が安定しているため飲料水や生活用水に使用でき、世代を超えて長く利用できます。
井戸(ポンプ)を設置するメリット・デメリット
井戸水は、ガーデニングや家庭菜園、災害用など、様々な目的で利用できます。しかし、これらのメリットだけでなく、デメリットも考えた上で設置を検討する必要があります。
そこで、井戸を設置するメリット・デメリットそれぞれどんなものがあるのかご紹介していきます。
井戸のメリット
井戸の設置には様々なメリットがあるため、ランニングコストはかかっても手離せないという方も多くいます。
- ● 水道代の節約
- 井戸水は無料で使い放題。電動ポンプの電気代だけで利用でき、ガーデニングや庭での水遊びなどで下水に流さない場合は下水料金もかかりません。
- ● 夏は冷たく冬は暖かい
- 水道水は夏は生ぬるく冬は凍てつく冷たさになるのに対し、井戸水の温度は一年を通して一定なので快適に利用できます。
- ● カルキ(塩素)が含まれない
- 消毒されていないため、飲用に適した水であればカルキ臭さを感じずにおいしい水が飲めます。
- ● 災害時にも使える
- たとえ断水した時でも、トイレや手洗いに利用することができます。手押しポンプを設置しておけば停電時でも使用できます。
井戸のデメリット
井戸は公共の水道とは違って個人所有の設備です。管理やトラブルの対処なども自己負担となるため、そこには複数のデメリットがあります。
- ● 設置費用がかかる
- クラシアンで扱う井戸ポンプは本体料金・設置作業費で112,750円(税込)から。新設の場合はこれに掘削作業が加わり、トータルすると約20万円からと見込んでおく必要があります。深井戸の場合は100万円近くかかることもあります。
- ● 停電時に水が使えなくなる
- 電動ポンプを利用していると水がくみ上げられなくなります。生活用水をすべて井戸水に頼る場合は自家発電機を用意するか、手押しポンプを取り付けるなどの備えが必要です。
- ● 水量が少ない場合がある
- 豊富な地下水があるかどうかは、井戸を掘ってみなければわかりません。
- ● 井戸水がきれいとは限らない
- 深井戸では高確率で飲料可能な地下水が出ますが、保証はできません。工事完了後の水質検査で飲用に適しているかどうかの判定を受ける必要があります。浅井戸の水には一般細菌や大腸菌、環境汚染物質が流れ込んでいる可能性もあります。
- ● 金属が溶け込んでいることがある
- 深井戸の水には鉄やマンガンを多く含んでいることがあり、洗濯に使用すると洗濯ものが黄ばんだり黒ずんだりします。
井戸ポンプの設置方法
一般家庭の場合、揚水ポンプの吐出口内径が25mm以下であれば水道局への届け出は不要です。※井戸の水を下水に流す場合は、地域によって吐出口の口径に関係なく水道局への届出が必要な場合があるので、確認が必要です。
節約のために自分で掘る方もいらっしゃいますが、10m近くも地面を掘り下げるのは大変な重労働。職人複数名でも1日1メートル程度しか掘れませんので、井戸掘りは専門業者に依頼しましょう。
人が入って掘り進める昔ながらの工法もありますが、現在は機械で掘り進める工法も多く取り入れられています。 こちらでは機械で掘削する工法の流れをご紹介します。
- 1. 井戸の場所を決める
- 周辺に障害物の少ない場所で、配管工事をする場合は配管しやすい場所が良いでしょう。井戸のサイズは一般的にφ50~150mmです。
- 2. 1mくらい穴を掘り、鞘管を設置する
- 井戸掘り道具は市販やレンタルでも扱われています。
- 3. 水が出るまで掘り進める
- 水が出てきた穴に塩ビ管を差し込んで管を固定し、井戸ポンプを設置します。
設置する井戸ポンプを選ぶ際のポイント
井戸ポンプの選び方は、井戸の深さによって決まります。井戸ポンプは浅井戸用・深井戸用があり、水面が近い場合は小型のポンプでも汲み上げができますが、水面が遠い深井戸は出力の大きい大型のポンプが必要になります。
ポンプを選ぶ場合は、専門業者に相談をすれば井戸の深さや水面までの距離を調査し、最適な機種を選定してくれます。
クラシアンでは、ポンプの修理だけでなく設置・交換も承っております。ポンプの種類や設置環境によって作業料金が異なります。 見積もりや出張費は無料ですので、ポンプの設置を検討している方はまずはお気軽にご相談ください。
まとめ:井戸・ポンプを設置する際はまず業者に依頼しよう
今回は、家庭用井戸ポンプに関する基礎知識をお伝えしました。
昔は生活用水として必需品であった井戸も、公共水道の整備や水質の悪化によって撤去する方も多くなりました。その一方で、ガーデニングや家庭菜園で手軽に利用できたり、断水の際に災害用水として利用できたりと、多様なメリットが見直されていることで、新たに井戸を設置しようという方も増えています。
とはいえ、井戸ポンプの設置は様々な準備が費用なため、専門の業者へ依頼することが無難です。 家庭用井戸ポンプの設置を検討する際は、点検・お見積もり無料のクラシアンに、お気軽にご相談ください。
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