水道管の種類(鉄管、鉛管、HIVP管など)と特徴~修理を依頼する前の予備知識~
水道管の種類(鉄管、鉛管、HIVP管など)と特徴~修理を依頼する前の予備知識~
【クラシアン】近年の水道管は鉄管や鋼管・鉛管などの金属製ではなく、サビの発生しないHIVP管やポリ管(ポリエチレン管)に切り替わってきています。水道管の交換や修理を依頼する前に知っておきたい、水道管の種類と素材別の特徴をご紹介します。
- 屋外
- その他
クラシアン編集部
最終更新日:
記事公開日:
自宅のはどれ?古い・新しい・メジャーな水道管
築年数のある建物で、蛇口をひねると色のついた水が出てくる場合は給水管の古さが原因と考えられ、交換が必要になります。
近年の水道管は金属製ではなく、サビの発生しない素材に切り替わってきています。水道管の交換や修理を依頼する前に知っておきたい、水道管の種類と素材別の特徴についてご紹介します。
水道の配管工事は誰の仕事?水のトラブル時の依頼先はどこ?どう選ぶ?
姿を消しつつある金属製の水道管「鉄管(鋼管)」「鉛管」
「鉄管(鋼管)」は丈夫で耐震性もあり一昔前までは定番でしたが、今ではリフォームなどの際に鉄管が使われるケースは見られません。
サビやすい材質のためサビが原因で小さな穴が開くことが多く、専用テープで応急処置的に対処をしても、いずれは配管そのものを取り外して交換する必要があるためです。
「鉛管」は水道が普及しはじめたころから使用されてきました。しかし、他の水道管と比べて水漏れが多く、健康面への影響も心配され、現在は各地で鉛管の取り替え作業が進められています。
鉛管の交換費用は個人負担ですが、自治体によっては補助金制度が設けられています。ご家庭でまだ鉛管を利用している場合、地域の役所に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
現在メジャーな水道管は「HIVP管」「ポリ管」
水道管の中でよく使用されている材質のひとつが「HIVP管」です。プラスチック樹脂製のため、サビつきのトラブルが起きません。しかも加工が容易なので、施工が楽で修理費用も比較的安いという特長があります。
一方で急激な温度変化に弱いので凍結時には割れやすく、熱で劣化しやすいため給湯管には使用できません。
現在よく使用されている水道管「ポリ管(ポリエチレン管)」は取り外し・取り付け対応が非常に簡単で、熱や振動・化学物質などにも比較的強いという特長があります。
新たに家を建てたり、リフォーム工事で水道管を取り換えたりする際、現在は用途に合わせてHIVP管とポリ管が多く使われています。
その他の水道管「銅管」「エルメックス管」
鉄管や樹脂管に比べ熱に強い「銅管」は、給湯管として利用されています。接続の際にはんだ付けが必要なので、工事に手間がかかるというデメリットがあります。
「エルメックス管」は比較的新しい素材で、まだ水道管として使用されている例は少ないようです。95℃からマイナス70℃までの温度領域で使用できる上、凍結しても割れにくいのが特長です。さらに塩素水に対する耐久性が強くパイプが酸化しにくいため水質も安心でき、パイプと継手の接続に特殊な工法を使うことで漏水しにくいと注目を集めています。
さらに詳しい情報は『知って役立つ!水道管の種類と特徴』で紹介されています。水まわり業者に修理を依頼をする前の予備知識としてご覧ください。
※この記事に含まれるデータは、公開時点のものであり、価格やサービス内容が変更されている場合があります。詳しくは最新の情報をご確認ください。
※本サービスが提供する情報の具体的な利用に関しては、利用者の責任において行っていただくものとします。