目次

1. 1. 冷え込む日は要注意！水道管凍結の予防と対処法
2. 2. 水道管が凍結しやすい条件
3. 3. 水道管が凍結しやすい場所
4. 4. 水道管を凍結させないための予防法
5. 5. 水道管が凍結・破裂したときの対処法
6. 6. 水道管が凍結・破裂したときの修理費用

冷え込む日は要注意！水道管凍結の予防と対処法

最低気温がマイナス４℃を下まわるような日は、水道管が凍ったり破裂したりする可能性があります。万が一そんな事態になった場合でも慌てずに対処しましょう。また、冷え込む夜は予防策を講じておき、大切な我が家の水道管を凍結から守りましょう。

水道管が凍結しやすい条件

水道管は下記のような条件が揃うと、凍結・破裂のリスクが高まります。

• 気温が日中でもマイナス4℃を下回るとき
• 真冬日（氷点下）の日が数日続いたとき
• 冬場に水抜きしないまま長期間水道を使用しなかったとき

水道管が凍結しやすい場所

水道管が下記のような場所に設置されていると凍結しやすくなります。

• 水道管がむき出しになっている
• 屋外に設置されている
• 北側や日陰に設置されている
• 風当たりの強い場所に設置されている
• 屋内であっても外気温と変わらない状況になっている

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水道管を凍結させないための予防法

水道管が凍結して困るのは、溶けるまで水が使えないという不便さだけではありません。水が凍る際には体積が増えて膨張するため、水道管や水栓を破損させる被害を招くのです。
水道管凍結で思わぬトラブルや出費をかぶらないよう、冷え込みが厳しい時には予防策を講じておきましょう。

水道管を保温する

保温材や毛布・布切れで、むき出しになっている水道管から蛇口までを完全に包みます。メーターボックス内にも使い古しの毛布や発泡スチロールなどを入れて保温します。

少量の水を出しておく

寒波の到来などで特に冷え込む夜は、室内の蛇口から途切れない程度の少量の水を出しておくのも効果的です。この場合は水道料金がかかるので、水を貯めておき有効利用できるように工夫しましょう。

水抜栓で水抜きをする（水落とし）

凍結が起こりやすい寒冷地では、水抜栓を備えた水栓を使用していることが多いでしょう。気温が下がることが予想される晩には、水抜き（水落とし）をしておきます。水抜栓の種類はさまざまあるので、位置や操作方法を確認しましょう。ここでは一般的な方法をご紹介します。

1. 家中の蛇口をすべて閉める
2. 水抜栓のハンドルを完全に閉める（水抜きの状態）
3. 家中の蛇口をすべて開けて水を出す
4. 空気を吸い込んでいるか、手を当てて確認
5. 必ず家中の蛇口をすべて閉めておく

居住地の自治体ホームページで情報を集める

水道管の凍結はお住いの地域により対策が異なる場合がございます。各自治体のホームページなどを参考に、本格的な冬が訪れる前に早めに凍結対策を施し、事故やトラブルを防ぎましょう。

排水経路の水も凍結対策する

特に冷え込みが厳しい日や極寒冷地では、排水口に設置された排水トラップ内に溜まった水（封水）やトイレタンク内の水、便器内に溜まっている水も凍結することがあります。
凍てつくように厳しい寒さの日や、真冬に数日間家を不在にする場合などは、不凍液を入れておきましょう。

水道管が凍結・破裂したときの対処法

水道管の凍結

水道管が凍結したら、水道管全体にお湯をかけて温めることで改善が見込めます。凍結した部分にタオルや布などをかぶせ、その上からゆっくりと「ぬるま湯」をかけてください。タオルを巻くことで急激な温度変化を防ぎ、じんわりと氷をとかす効果が期待できます。熱湯をかけると水道管や蛇口が破裂するので絶対にやめましょう。

途中で水道の蛇口をひねり、水が出るか確認しながら行うとよいでしょう。蛇口を開いてもすぐに水が出てこなくても蛇口は必ず閉めておき、自然にとけるのを待ちましょう。

お湯が用意できない場合は、凍結部分にドライヤーの温風やカイロを当てる方法も有効です。カイロであればむすびつけるなどしておけばその場を離れられるメリットもあり、手軽でおすすめです。
なお、タオルは凍結予防にも効果的です。凍結しやすい場所の水道管には、普段から乾いたタオルを保温材の代わりに巻き、ビニールなどで濡れないように覆って保温しておくことで、凍結しづらくなります。

屋外に設置されている防寒水栓柱（筒状の柱で水道管が覆われている水栓）の中には、水道管の中に水がたまらないようあらかじめ水抜きができる不凍水栓柱もあります。こちらは、水道管を傷めることなく安全に凍結予防ができます。

水道管の破裂

水道管が破裂した際には、必ず水道の元栓を止めてください。元栓はメーターボックス内にあります。フタ部分に「量水器」「止水栓メーター」などと書かれているのがメーターボックスの目印です。
メーターボックスを開けるとバルブと水道メーターがあり、バルブを時計回りに回すことで水を止めることができます。ただし、バルブが回しにくい場合は、無理に回すと破損の恐れがあるため、専門の水道業者に依頼しましょう。

水道メーターから蛇口までの間の漏水は、水道局ではなくクラシアンなど水道局指定業者に連絡して修理を依頼しますが、水道業者が到着するまでに応急処置を行います。まず元栓を止めた後、水が漏れ出している部分にタオルを巻きましょう。タオルから染み出してくる水をバケツなどで受け、タオルが水を吸いきったら、別の乾いたタオルと交換してください。
資格を持たない人が水道管の工事を行うことは、法律で禁じられています。応急処置を行った後は、必ず有資格者のいる水道業者に修繕を依頼してください。

なお、元栓を閉めても水が止まらない、水道メーター自体が破損しているという場合は、自治体の水道局に連絡をしましょう。水道メーターの破損は水道局が無料で修理してくれます。また、水道メーター付近での漏水も、地域によっては水道局で無料修理できる場合があります。

水道管が凍結・破裂したときの修理費用

凍結により水道管が破損した際の修理費用は、2万円〜5万円程度かかることが多いようです。しかし実際には、水道管の素材やどの程度の範囲にわたり修理が必要なのかはケースバイケース。信頼できる水道業者に連絡し、事前にきちんと書面で見積もりをもらってから修理を依頼するようにしましょう。

水道管が破裂してしまうと慌ててしまい、焦る気持ちから不誠実な業者に騙されてしまうことがないよう注意してください。

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