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ユニットバスの交換にかかる費用は?浴槽やドアだけの交換から在来工法のリフォームまで

ユニットバス

ユニットバスの交換にかかる費用は?浴槽やドアだけの交換から在来工法のリフォームまで

【クラシアン】ユニットバスを交換すると費用はどれくらいかかるのでしょうか。また、浴槽だけ・ドアだけの交換や在来工法からのリフォームの場合の費用はどれくらいでしょうか。お風呂の交換にまつわる様々な疑問を解消しながら説明していきます。

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ユニットバスは丸ごと交換しなきゃダメ?お風呂にまつわる様々な疑問

ユニットバス

毎日利用する、生活に欠かせないお風呂。しかし、破損や不具合から修理・交換を考えた時、実はお風呂についてあまりよく知らなかったことに気づくかもしれません。

  • ユニットバス、システムバスとは?
  • 在来工法のメリットとは?
  • お風呂はパーツだけ交換できる?
  • 交換、リフォーム費用はどれくらい?
  • 介護リフォームってなに?

といった、お風呂の交換に関する疑問をひとつずつ解消していきます。

意外と知らない「ユニットバス」のこと

風呂とトイレが一緒になっている「バス・トイレ同室」のことと誤解されがちなユニットバス。しかし正しくは「工場で作られた洗い場や床・壁・天井などのパーツを現場で組み立てる浴室」のことで、別名システムバスとも呼ばれています。
浴室内にトイレがあるかどうかはユニットバスかどうかとは関係ありません。

ユニットバスの構造

ユニットバスは家の浴室スペースにさらにパネルで部屋を作ってはめ込むような構造。浴室スペースの床・壁・天井とパネルの部屋(ユニットバス)の間にはわずかな空間があり、そこの空気が層となって断熱効果を発揮します。しかもその空気が動くため、周囲の木材が湿気りにくい構造です。
さらに、浴槽と洗い場からの排水は排水トラップから直接排水管へ流れていくので、排水や水蒸気が建物内に漏れ出さず建物の木材を傷めることがありません。

在来工法の構造

タイル張りの在来工法のお風呂では、浴槽の排水口と排水管が接続されていません。浴槽の下にはすり鉢状の水受けがあり、浴槽や洗い場からの排水は一度その水受けに溜まってから徐々に排水されていきます。そのため周囲は長時間湿気にさらされている状態に。タイルの継ぎ目からの浸水でも浴室周辺の木材が湿気ることになり、腐食やシロアリ被害を招きやすくなります。

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ユニットバスのメリット

在来工法の浴室からの交換リフォームも多いユニットバス。具体的にどんなメリットがあるのでしょう。

断熱性が高い

ユニットバスは機密性・断熱性が高く、暖かさが逃げにくくなります。グレードによっては浴槽や床・壁・天井にさらに高い断熱性を持たせているユニットバスもあります。

漏水のリスクが低い

ユニットバスは床と壁が一体成型された継ぎ目のない水槽のような構造。防水性に優れた素材が使用され水漏れリスクが低く、2階以上や集合住宅でも安心して使用できます。

掃除が楽

抗菌性・防汚性・水はけに優れた素材が使用されているため、お掃除の労力が軽減できます。

品質が一定

工場でパーツを作り、現場でメーカー指定の業者が組み立てるユニットバス。「施工のクオリティは親方次第」となりがちな在来工法と違い、一定の高い品質が確保されます。

子どもやシニアに優しい

現在のユニットバスはバリアフリーに配慮され、段差が少なくまたぎが低い設計になっています。

明朗な価格設定

ユニットバスは基本的にパッケージ商品なので、設備のグレードやオプションごとに価格が明確になっています。お風呂の交換にかける予算に合わせて、最適なグレードから商品を選ぶことができます。

設置工事が短期間

工場で作られた部材が現場に届くユニットバスは、お風呂の交換や設置にかかる手間が少なく工期が短縮できます。

費用を抑えられる

工場で量産されるユニットバスは、職人が手作業で作りあげる在来工法に比べ費用を抑えられます。

完成のイメージできる

メーカーのショールームやカタログで実物を見られるため、できあがりが具体的にイメージできます。

ユニットバスのデメリット

集合住宅ではポピュラーなユニットバスですが、戸建では在来工法を選ばれる方も多くいらっしゃいます。その理由はどこにあるのでしょう。

規格がある

一般的にサイズ・形状に決まりのあるユニットバスは、浴室の広さや浴室内の梁、天井の高さ・傾斜などによっては設置することができません。(タカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」など、細かくサイズオーダーができる商品もあります)
また、ヒノキ風呂や猫足のバスタブのようなこだわりの浴槽も取り付けられません。

設備を後付けできないことがある

一度ユニットバスを設置すると、設備の追加や変更をしたくても対応できないことや大掛かりな工事が必要になってしまうことがあります。

在来工法のメリット

オリジナルの浴室でバスタイムを充実させたい人、特にお風呂にこだわりがある人は、在来工法がおすすめです。

自由な設計・デザイン

サイズや形状に制約がなく、自分好みの趣向を凝らした浴室をカスタマイズで作り上げることができます。浴槽の形状や素材、窓の大きさや位置など、細かな要望を取り入れた世界でひとつだけの理想のバスルームが実現します。

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在来工法のデメリット

在来工法のお風呂

高級感のある浴室や自分好みの浴室が作れる魅力的な在来工法ですが、デメリットも。

防水性に劣る

タイルのヒビ割れやコーキングの剥がれが起きた場所からの浸水は、ある程度の歳月が経てば起こると思っておいた方が良いでしょう。タイル下の防水シートの寿命は10年程度と言われていて、水漏れや周囲の木材の腐食の心配があります。

工期がかかる

多くの工程が必要な上、コンクリートを打設した後は時間を置く必要があるため、工期が長くなります。

コストがかかる

様々な職種の職人が関わり、多くの材料を用いて作る1点ものの浴室。当然コストが高くなります。

品質にバラツキがある

防水処理も施工の仕上がりも職人さんの腕次第でクオリティが左右されます。

在来工法からユニットバスへの交換費用

古い在来工法の浴室からユニットバスに交換する場合、床下や壁の補強が必要になるケースが多くあります。浴室の現状により工事費用は大きく異なりますが、一般的な工事項目と費用を見ていきましょう。

浴室のサイズが0.75坪サイズのユニットバスに交換する場合
交換にかかる項目費用
ユニットバスの本体費用
(経済性重視モデル)
25~40万円
ユニットバスの本体費用
(スタンダードモデル)
60~70万円
ユニットバスの本体費用
(トップモデル)
70~80万円
作業費用(解体・撤去、配管、
補修、組立・設置など)
35~50万円(現況による)
間取り変更
(サイズが合わない場合など)
30万円前後(必要があれば)
中心価格帯総額100万円前後

ユニットバス“風”パネル張りへの交換

在来工法の浴室をユニットバスに交換したくても、そもそも規格サイズに合わなければ交換できません。そんな時、既存のタイルの上に樹脂製のパネルを重ね張りすることで「ユニットバス風」の浴室に交換することがあります。タイルの解体・撤去が不要になるため費用が抑えられて工期が短縮でき、在来工法に比べれば防水性や断熱性も向上します。
費用は浴槽を交換しない場合で総額30万円前後が相場。下地の状況次第では補修が必要になることもあります。

在来工法から在来工法への交換費用

床や壁を木材や美しいタイル張りにしたり、坪庭に面した大きな窓を設置したり…と、こだわりの浴室交換に向いている在来工法リフォーム。ただし、こだわればこだわるほど費用がかさむことは避けられません。

最低限のタイルの張り替えと浴槽交換だけなら費用は60万円程度。補修の度合いやこだわり具合によっては200万円以上かかるケースもあります。

ユニットバスからユニットバスへの交換費用

ユニットバスからユニットバスへの交換でも、「窓の有無」「給湯器の設置場所」「隣接する洗面室の広さ」など、さまざまな条件により費用が左右されます。「浴室サイズ」は、一般的にマンションでは0.75坪サイズ、戸建では0.75坪サイズと1.0坪サイズが大半で、それ以上のサイズの浴室もあります。

交換にかかる項目費用
ユニットバスの本体費用
(0.75坪サイズ)
25~80万円(グレード、オプションによる)
ユニットバスの本体費用
(1.0坪サイズ)
30~90万円(グレード、オプションによる)
作業費用(解体・撤去、配管、
組立・設置など)
30~45万円前後(現況による)
中心価格帯総額70~90万円前後

ユニットバスのパーツ(ドア・水栓・浴槽)の交換費用

大がかりなリフォームやユニットバスの交換まではしなくても、故障した浴室の扉、水漏れする水栓、汚れが蓄積した浴槽…といったパーツだけでも交換したい!というケースもあります。ユニットバスは、部分的に交換することができるのでしょうか?

ユニットバスの扉だけを交換する費用

ドアのパッキンが外れたりヒビ割れが起きたりすると、水の染み出しやカビの繁殖が起こりやすくなるため、扉を交換した方が良いでしょう。

風呂の扉の交換には「扉のみを交換」「カバー工法で交換」「扉と外枠をすべて交換」という3つの方法があり、中でも一番多いのが「カバー工法で交換」です。
カバー工法とは、現在のドア枠を新しい枠でカバーして新しいドアを取り付ける方法。大掛かりな工事をせずに新品の扉を設置することができ、外枠にひどい汚れや損傷がない場合におすすめです。

工事は大掛かりではありませんが、既存の枠と新しいドアがピタリとはまり水漏れしないように調整するのは難易度が高い職人技。費用の相場は材料費と工事費を合わせて5~9万円程度になります。
また、「扉のみを交換」の場合も、かかる費用はカバー工法とほとんど変わりません。そのため、古い外枠をそのままにしてドアのみを新品にするよりも、外枠もキレイになるカバー方法を選ばれる方が多いのです。

ドアの外枠や周囲の壁まで損傷していたり外枠が歪んだりしている場合や、開き戸を引き戸に交換する場合は、「扉と外枠をすべて交換」になります。そうなるとドア周囲の壁を壊す必要があることが多く、ユニットバスごと交換せざるを得なくなります。

ユニットバスの水栓だけを交換する費用

ツーハンドルの蛇口をサーモスタット混合水栓に交換したり、古いシャワーを高性能のシャワーヘッドに交換したりするのはまったく問題ありません。
混合水栓の交換はクラシアンの場合、材料費+13,200円(税込)~。シャワーヘッドの交換はDIYの経験があまりなくても自分でできるかもしれませんが、サーモスタット混合水栓の交換はプロに任せた方が安心です。

ユニットバスの浴槽だけを交換する費用

一体生成されているユニットバスでも、浴槽の設置方法は2パターン。床の上に設置している「置き式」と、床と浴槽がつながっている「一体型」です。
設置方法が置き式であれば浴槽のみの交換が可能で、費用は10万円前後が目安となります。

ヒビ割れや汚れがひどくても、一体型の場合は浴槽のみの交換ができません。ユニットバスを丸ごと交換するか、補修で対応可能か専門業者に相談してみましょう。

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介護保険を利用して浴室の交換・リフォームする

40歳以上の人が保険料を支払っている介護保険。介護や支援が必要な人が自宅で快適に過ごせるようにするために、被保険者は必要に応じて住宅改修費用の一部を介護保険から支給してもらう介護サービスが利用できます。

介護リフォームで支給される費用

浴室内の手すり設置、浴室床の段差解消、浴室床を滑りにくい素材に交換、浴室扉を引き戸に交換、といった介護リフォームは自己負担10%(一定所得以上は20%)の費用で工事ができます。なお、支給限度額は税込20万円、超過分は自己負担になります。

支給は事前申請制で、事前に自治体の介護支援専門員(ケアマネージャー等)に相談して書類を提出する必要があります。また、費用は自治体から後日支給される『償還払』なので、工事費用の総額を一度リフォーム業者に支払う必要があります。

介護保険の対象者

介護サービスが利用できるのは、下記の2種類のいずれかに該当する人です。

《第1号被保険者》
65歳以上で、常に介護を必要とする要介護状態の方、または家事や身支度などの日常生活に支援が必要な要支援状態の方。
《第2号被保険者》
40歳以上65歳未満で、老化が原因とされる初老期認知症や脳血管疾患など16種類の病気により要介護状態や要支援状態となった方。

上記に当てはまらない場合でも、自治体ごとに自治体独自に補助金制度が設けられている場合もあります。お住いの地域の役所に確認してみると良いでしょう。

「排水口」と「排水溝」の違いとは?

「排水口」と「排水溝」を混同し、誤用しているweb記事が多く見受けられます。「排水口」の意味は、排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口。一方「排水溝」は、屋外に設置された溝型の排水経路です。金属製の格子状の蓋などで塞がれていることが多く、いわゆる「ドブ」と呼ばれているものが「排水溝」です。

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