お風呂リフォームの費用相場、補助金、選び方を徹底解説
お風呂リフォームの費用相場、補助金、選び方を徹底解説
この記事では、お風呂のリフォームにかかる費用相場、活用できる補助金、選び方などを解説します。お風呂の老朽化や汚れが気になるなら、リフォームを検討するタイミングかもしれません。
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クラシアン編集部
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お風呂リフォームの費用相場、補助金、選び方を徹底解説
毎日の疲れを癒してくれるお風呂の空間も、老朽化や汚れが気になり始めることがあるかもしれません。お風呂もリフォームすれば、気分がリフレッシュされ 日々のバスタイムを楽しめるでしょう。
ただ、いざリフォームとなると、金額や工事の面で不安や疑問も多いでしょう。この記事では、お風呂のリフォームにかかる費用相場、活用できる補助金、選び方などを解説します。理想の浴室へのリフォームの際にぜひ参考にしてみてください。
お風呂リフォームの費用相場と工事期間
まずは、お風呂リフォームの費用相場と工事期間から見ていきましょう。リフォームの内容ごとの費用相場と工事期間をまとめると、次の通りです。
リフォームの内容 | リフォーム費用の相場 | 施工期間の目安 |
---|---|---|
在来浴室からユニットバス | 100万円~200万円 | 1週間程度 |
ユニットバスの全体交換 | 75万円~150万円 | 2日~5日程度 |
在来浴室のままでリフォーム | 70万円~200万円 | 2週間~1ヶ月程度 |
浴室の拡張・増築 | 70万円~250万円 | 1週間~1ヶ月程度 |
在来浴室をエコバスリフォーム | 30万円~100万円 | 1日~10日間程度 |
リフォームの種類ごとの工事概要なども含めて、以下で詳しく紹介します。
在来浴室からユニットバス
在来浴室からユニットバスへのリフォームは、費用としては100万円~200万円程度、工期は1週間程度が目安です。ユニットバスにすることで、断熱性・防水性が向上し、掃除もしやすくなります。
在来浴室からユニットバスへリフォームする際は、まずは浴室・壁・天井の撤去、床の解体を行い、配管工事まで実施した上で、ユニットバスを組み立てます。
フレーム架台の設置、浴槽パンや洗い場を取り付け、浴槽を設置し、排水の接続などを実施して工事は完了です。
ユニットバスの全体交換
ユニットバスから新しいユニットバスへの全体交換リフォームは、費用として75万円~150万円程度、工期は2日~5日程度が目安です。最新のユニットバスへ全体交換することで、清潔な浴槽にリフレッシュできるだけでなく、断熱性・防水性などの機能性の向上も期待できます。
ユニットバスの全体交換では、以前のユニットバスを解体し、配管工事を実施した上でユニットバスの取り付けが行われます。床・壁・天井の組み立て、浴槽の設置などが実施され、工事は完了です。
なお、ユニットバス全体ではなく、浴槽のみを交換する場合は、費用の相場は15万円~30万円程度で、通常3時間~5時間の工事で完了します。
在来浴室のままでリフォーム
在来浴室にユニットバスが入らない場合や浴室のデザインを変更したい場合などは、在来浴室をリフォームする方法があります。リフォームの費用は工事の内容によって大きく異なりますが、70万円~200万円程度、工期は1週間程度が目安です。
なお、浴槽の交換だけで済ませる場合は、費用は10万円~50万円程度が目安です。
浴室の拡張・増築
浴室工事とは別に、浴室の拡張・増築のリフォーム費用は70万円~250万円程度、工期は1週間~1ヶ月程度が目安です。各家庭で必要なリフォームは異なることから、費用・工期も幅広くなります。
工事の内容としては、増築の場合、既存の解体・撤去の上で、土台作りの基礎工事をして、新しい浴室の組み立てなどの内装工事を実施します。
在来浴室をエコバスリフォーム
エコバスリフォームは、既存の浴室を壊さずに維持したまま、塗装、シート、パネルで痛んだ箇所を修復するリフォームです。費用を抑えながら、ユニットバスのような仕上がりにできます。
費用は30万円~100万円程度、工期は1日~10日間程度が目安です。エコバスリフォームでは、万一破損などが発生した場合も部分的な簡易補修ができ、将来的なメンテナンスコストも抑えられます。
お風呂リフォームに活用できる補助金・助成金
お風呂のリフォームは、補助金制度をうまく活用できると費用が抑えられます。お風呂のリフォームに活用できる補助金制度は、主に以下が挙げられます。
- 子育てグリーン住宅支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 介護保険の住宅改修
- 自治体ごとの補助金制度
子育てグリーン住宅支援事業
2025年、省エネ改修などのリフォームでは、子育てグリーン住宅支援事業による補助金が受けられる予定です。
住宅の省エネ化への支援を強化する補助制度として「子育てグリーン住宅支援事業」が新設されました。2024年の子育てエコホーム支援事業の後継として実施されるものです。
2024年の子育てエコホーム支援事業では、以下のようなお風呂リフォームで補助金の支給が受けられました。
▼2024年の子育てエコホーム支援事業の補助金額(受付終了)
種類 | 項目 | 補助金額 |
---|---|---|
エコ住宅設備の設置 | 高断熱浴槽 | 30,000円/戸 |
節湯水栓 | 5,000円/台 | |
子育て対応改修 | 浴室乾燥機 | 23,000円/戸 |
バリアフリー改修 | 廊下幅などの拡張 | 28,000円/戸 |
段差解消 | 7,000円/戸 | |
手すりの設置 | 5,000円/戸 |
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の性能向上、子育てしやすい環境の整備、バリアフリー改修などを支援する事業で、2013年度から2024年度まで毎年実施されています。
2024年度の長期優良住宅化リフォーム推進事業では、お風呂の場合、以下のようなリフォームが対象でした。補助率は補助対象費用の1/3で、補助限度額は80万円/戸迄です。
- ユニットバスへの交換(構造躯体などの劣化対策)
- 高断熱浴槽化(省エネルギー対策)
- 高効率給湯器への交換(省エネルギー対策)
- 手すりの設置(バリアフリー改修工事)
- 段差の解消(バリアフリー改修工事)
- 浴室の増設工事(三世代同居のための改修工事費)
執筆時点では2024年度の交付申請期間は終了しており、2025年度の実施は未定です。
出典:国立研究開発法人建築研究所「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
介護保険の住宅改修
要介護者などが、自宅に手すりを取り付けるなどの住宅改修を行おうとするときは、実際の住宅改修費の9割相当額(最大18万円)が償還払いで支給されます。
お風呂のリフォームで支給の対象となるのは、以下のような改修です。
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑りにくい床材への変更
- 引き戸などへの扉の取り替え
- そのほか上記に付随して必要となる改修
申請の際は、担当のケアマネジャーに相談後、リフォームを行う業者から見積書の作成を受けた上で、市区町村に必要書類を提出します。
自治体ごとの補助金制度
各自治体でもリフォームのための補助金制度が実施されている場合があります。各自治体での住宅リフォームの補助金制度は、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で検索が可能です。
リフォームでの浴室の選び方
ユニットバスへのリフォームについて、浴槽タイプ、浴槽の素材、浴室の色選びのポイントを以下で見ていきましょう。
浴槽タイプ
浴槽タイプは代表的なものとして、ストレート浴槽、ワイド浴槽、ななめ浴槽などがあります。それぞれメリット・デメリットが異なるので、重視するポイントや浴室にあわせて選んでください。
浴槽の種類 | 特徴 |
---|---|
ストレート浴槽 |
|
ワイド浴槽 |
|
ななめ浴槽 |
|
浴槽の素材
FRP素材、人造大理石、ホーロー、ステンレスなどがあります。
素材の種類 | 特徴 |
---|---|
FRP素材 |
|
人造大理石 |
|
ホーロー |
|
ステンレス |
|
標準的な浴槽で多く使用されているのは、低コストで防水性・保温性に優れるFRP素材です。そのほか、費用は高額になりますが、人造大理石やホーローといった高級感のある素材もあります。
ステンレスは在来浴室でよく使われている素材です。ユニットバスでは多くありませんが、メーカーによっては取り扱いがあります。
浴室の色選び
浴室全体のカラーとしては、主に以下のようなものがあります。
- 重厚感のある落ち着いたムードを演出する「ダーク系」
- 清潔感があり、浴室を広く見せられる「ホワイト系」
- 柔らかい印象が魅力のピンクなどの「暖色系のパステルカラー」
- リラックスした雰囲気をつくる水色などの「寒色系のパステルカラー」
どの色を基調とするかで浴室の雰囲気はガラリと変わります。普段の暮らしでどんなバスタイムを過ごしたいのかイメージしながら、カラーを選びましょう。
お風呂リフォームを成功させるためのポイント
お風呂リフォームを成功させるために事前に考えておきたいポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- 目的と予算を明確にする
- 工事期間中の入浴方法を考えておく
- 暮らしに合った機能性・デザインを考える
目的と予算を明確にする
まずは、お風呂をリフォームする目的を明確にすることが重要です。「お風呂を広くしたい」「光熱費を抑えたい」「掃除を楽にしたい」など家族で要望をリストアップしながら、目的を決めていきましょう。
予算や優先順位も決めておくと、リフォームの内容を確定しやすくなります。「何を実現したいのか」「どこまで費用をかけられるか」を明確にして、計画を具体的にしていきましょう。
工事期間中の入浴方法を考えておく
お風呂のリフォーム中は基本的に、自宅のお風呂は利用できません。リフォーム中の代わりの入浴方法としては、以下のような方法があります。
- 銭湯やサウナで入浴する
- スポーツジムのシャワーを利用する
- ネットカフェのシャワーを利用する
- 市営体育館や市営プールのシャワーを利用する
- 友人や親戚にお風呂を借りる
- 自宅に仮設のお風呂を設置してもらう
リフォームの業者によっては仮設のお風呂を設置してもらえる場合があります。1週間以上など長期にわたる場合は利用を検討すると良いでしょう。ただし、一般的には費用がかかります。期間や金額を事前に確認しておきましょう。
リフォーム業者を十分に検討する
信頼できる業者にリフォームを依頼することも重要です。業者の施工実績を確認すれば、希望するリフォーム内容の実績があるかチェックできます。口コミやアフターサービス、保証内容も確認しながら、業者を選定しましょう。
また、施工前の相談に対する回答内容も判断材料になります。誠実で信頼できる担当者であるかも確認しておきましょう。
リフォームで理想の浴室空間を実現しよう
お風呂のリフォームは、在来浴室からユニットバスへのリフォームなら100万円~200万円程度、ユニットバスの全体交換なら75万円~150万円程度が目安です。
補助金制度としては、子育てグリーン住宅支援事業や自治体ごとの補助金などがあり、要件を満たせば支援を受けてリフォームも可能です。
目的や予算を明確にしながら、最適な形でリフォームを実施していきましょう。また、リフォームの実施にあたっては、専門業者に相談しながら進めていくのがおすすめです。
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